妄想です。



自己満足のBLです。

妄想ですから…

味噌汁の匂いと
焼き魚の匂い…

翔は幸せな時を噛みしめてた

昨夜の
智の優しい姿
甘い声…

これが俺…
低くて下腹部にくる声を思い出すと
また
熱が集まる…

「翔くん…おい…
大丈夫か?

腹の音聞かせて」

目を開けると目の前に
ステートを構えた智くんが!
翔くんって呼んでるし

なんだか
幸せだ…

いいのかな…

「けつと腰は大丈夫か
風呂入れてあるぞ」

翔は智に見惚れていた…
この人
綺麗な横顔なんだよな…

「おい…大丈夫か?
熱でも…出たか?」

智は翔の頸部に手を当て

「ん…熱はないか
おかしいな…
ん…」

翔の身体を
軽く横にしてズボンを脱がし
ゴム手袋を素早くつけて
キシロカインゼリー(上皮麻酔)
をたっぷりとつけて
中を探る

「うわー!冷たい、何」

「力を抜いて…
はぁーして。

腫脹してないし…
モーニングエレクションも

大丈夫…
翔くん?」

ゴム手袋を素早く外すと
顔が近づけてくる

「キスするんですか?」

「おい?何
寝ぼけてんだ?」

「智くんが
綺麗だったから…
目が離せませんでした」

ベッドの横に座り込み
智は真っ赤になる

「はぁ?
朝から何恥ずかしい事を言ってるんだ?
発熱させたかと
心配しただろう」


「優しいんですね。
噂に聴いていたより
大丈夫てす。
智くんの
優しい行為のおかげみたいてす」


「恥ずかしいから
風呂入れ…

メシ食うぞ。
玉子雑炊だ」


起きようとすると
そっと背中に手を当ててくれる
翔は
立つまでは違和感はなかった…

歩こうとすると
腰から力が抜ける…

「あれ…私
歩き方」

「ははは
やっぱり…
女じゃないから
腰椎と骨盤が歪むからな…

大臀筋と大内転筋のストレッチするか」

「ストレッチ…」

「股関節を柔らかくする
ストレッチ体操

柔らかくすると
しやすくなるんだ」

「しやすく…なる…」

「ははは
それは
おいら側の問題か…
あははは

少し歩けば
怪獣くんは筋肉がついているから
骨盤が固まるから」


「ははは
解剖学の知識が必要とは
知りませんでした。

医師で良かった」

二人は肩を組みながら
上を向いて笑ってる
自分に
驚いた…

好きな人との行為がこんなに
心が満たされて気持ちがいいんだ
と翔は思った。

俺は初めて
好きな人と会ったのかもしれない…


智は
今まで
罪悪感と闘ってきた…
キメラ(ギリシャ神話の怪物)の自分が
大切な人を汚す行為でしか

性を満足できない自分に…

同じ人

好きな人に言われてみたかった…
抱いて欲しいと言われてみたかった…

智は心が解放されると
こんなにも
満たされるんだと
思った。

朝の食卓
暖かく
優しい空間




智はもう少しだけ
翔が
近くにいて欲しいと
願う…

甘えだとわかっているけど…