妄想です。


自己満足のBLです。


妄想ですから…


男の子だ…

「仕事から帰ってきたら…
声を掛けても返事がなくて…」


なお深が
処置室から
走ってくる…


智は
連れて来た女性に

「お母さん?名前は?
風邪ひいてたかな?」

「名前は○○
この5日間ほど
微熱が続いてたの…」

なお深は
バイタルを測りながら
智からの
オーダーを確認して行く


「ご飯は…食べれてたかな?」

お母さんは
首を横に振る…

「保育園は風邪だと
預かってくれないもんなぁ…

お母さん
一人で頑張ってたんだ…」


お母さんは

「仕事は休めないし
面倒見てくれる人はいないし…
お金はないから
風邪でも預かってくれる
シッターは高いから…

一人で留守番だから
パンと牛乳を買って置いたけど

食べてなかった…
大好きなポテチも…

あの…
保険証忘れちゃって」

智の対応に安心したのか
お母さんが
話し出す。

智は優しい笑顔で

「大丈夫だよ…

お母さんが
すぐ連れて来てくれたから
良かったよ。
○○ちゃんも元気になるからな

点滴するから処置室に」

潤が
名前と住所を確認する

「相葉ちゃん
チョコ持ってる?」

「大ちゃん?何言ってんだよ」

雅紀になお深がBS(血糖値)をみせる

37(通常は空腹時70〜90)

「ぁ…休憩室見てくるな」

低血糖と脱水
4才男児
水分の必要量は大人と同じ
さらに
糖分はからだを温める為に不可欠
発熱時かなり消耗する

長期の発熱と
栄養不良による低血糖と脱水

「20%G500にアスコルビン酸とB12
(砂糖水とビタミンB群C群)
なおちん
ゆっくり落として…」

翔が騒ぎに気づいて出て来た
智は

「怪獣くんは
ケーキ買ってきて」

「えっ?」

「電車通りに出来た新しい
ケーキ屋に行って
はやく

適当に買ってきて」

翔に
二宮が○○ちゃんのBS(血糖値)測定器をみせながら
手を振る

翔は慌てて
ケーキ屋に走った。

医療空白時間が迫ってる
急がなきゃ…

翔は
仮眠室のパソコンで
智の症例と
患者へのアクションを見ていた

いつまでたっても
患者側に立てない自分…


…間違いだらけだ…
相手側には… 立てはしないんだ


ただ
ひたすらに自分のやれることを
やる。

シンプルで難しい
自分が
相手側に立っている気で
相手を思いやっても

安い
自惚れだ…

いつまでたっても
転移に脅え
治療していた自分は変わらない







智には
歯痒かった…
救う気持ちだけで進んでいけば
いずれ
翔は医師すら辞めてしまうことになるだろう
寄り添う気持ちにならなければ…

患者も医師も
同じ人間なんだから…


自分で立って
おまえの立ってる場所で
出来る事を探れ