妄想です。


自己満足のBLです。
妄想ですから…




台風の被害を受けた方々
早く
静かな安心できる夜が
明るい日差しがさす朝が
来ますように…



かんなちゃんの
予定していた
リニアックと薬物治療が終わる


智は
opeの企画を立てる
毎晩遅くまで

画像を睨み

かんなちゃんの
摘出部位を探る


翔は智が何処に執刀する計画を立て
かんなちゃんと両親に
どうムンテラするのか

黙ってみていた…

大野医院では診察をしたりしているが
骨軟部に関して
いまだ
自信が持てない…

まだ
彼女が静かに目を閉じた事が
頭から離れてはいない…

だからこそ
智の治療から目がはなせずにいた

「怪獣くん
先に寝ていいからな…
明日は失敗出来ないから」

と夕飯を 食べた後
パソコンに向かう
画像を何度も何度も
回転させている

滑膜肉腫の切除は
特殊

病巣を部位だけを摘出するのでは
病巣部位に触れた医療器具から
健康部位に肉腫が散らばる
がん感染がおこる
診断時に病巣から針で細胞を採取した部位も
計算して

健康な細胞をくるんだ状態で
肉腫を切除する

できるだけ小さく
神経や血管を傷つけずに
切除したい…



「くそ…
やっぱり神経を切らなきゃいけない…

骨盤1/4切除になるか
妊娠が耐えられるのか…

もしもし
なおちん
ごめん…
骨盤の
左恥骨から座骨
寛骨臼を切除して
妊娠は何周まで耐えられそうかな…


そっか…わかった
ありがとうございます」


翔はサポートすることすら出来ず
ただただ
智の細かなオーダーを
チェックしていた

「翔くん
寝不足はEDに良くないぞ」

「優秀な先生のおかげで
起床時のホルモン治療が
効いてますから
智くんにコーヒーでも入れてから
休みます」

「コーヒーは今、興奮してるからいい…
ココアにしてくれるかな…」

「はい」


翔はクスッと笑う

「可愛い何処あるんですね」

「ん?
おいらはいつでも
可愛いぞ」

「いや…まっ
あぁ…そうですね」

「怪獣くんもココアなら飲んでいいぞ
安眠効果がある」

こんな時
何故か翔の存在が智を
和ませる


同じ治療を志しているからなのか
居心地がいい


早く
返さないと…

まずいな…
こっち側じゃない奴に
惚れても辛いだけだぞ…


ただ
智も少し雨宿りしていたかった…
一人で滑膜肉腫と闘うのに
疲れていた…

翔が牛乳が吹きこぼれたと
騒ぎ

それでも
一生懸命にココアを
iPhoneを見ながら作る姿を

優しく笑って見ていた…



まいったな…