妄想です。








自己満足のBLです。









妄想です。

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身体を拭き終わった後

翔は智に手を出させた…

軟膏を智の手の甲に落とし
ゆっくり伸ばしていく
爪の先までゆっくりと撫でて軟膏を広げていく

軟膏に混じっている蜜蝋の
甘い匂いが
身体をほぐしていく…

「ありがとう…翔くん
気持ちいいよ…」


「智くん
傷が治ったら
もっと気持ち良くしあげますね!」

「おまえ…いつも
そっちの話になるな…」


智は翔の口を塞ぎ
柔らか感触を楽しむ




「早く元気になれ…」

身体を拭いた手ぬぐいや
産湯桶を持って部屋を出て行く…


「智くん…これは、残酷すぎます…」

自己主張する自分を
見つめていた…




洗い場に行くと奉公人たちが
智の持っている産湯桶や手ぬぐいを
奪うように受け取り

恥ずかしそうに…

「あの…若旦那様は元気になったんですか…」

聞いてきた…

「大丈夫だよ…心配かけて
すまなかったな…」

「いえ…あの…お部屋に、
このお花を…飾りに行ってもいいですか…

後、少しだけ
拭き掃除に行きたいんですけど…」

「ありがとう…お願いするよ…」

三人の奉公人が
ついて来た

「お掃除に参りました。」

と部屋に入って行く
潤の炊いたお香の香りが
三人を朗らかにするのか…

楽しそうに、部屋のあちこちを拭いて

竹の花器に
都忘れを生けてくれた

翔が
「なおさん、たかさん、きんさんありがとう。」
と言うと

三人は
真っ赤になりながら
「早く元気になってください。」
と頭を下げて出ていった…


「流石だな…」

「あなたほどではないです。」

「おまえには
言われたくないなぁ」

「おまえではありません
翔です。」

「じゃあ…翔くん
あなた ではないぞ…智な!」

「はははった
イタタ」

「翔くん
大丈夫か?」

「アタ…ははは…大丈夫です。」





トントン

「シゲです。
いいですか?」

「シゲさん!
どうぞ…」






シゲはあの日から 何度も部屋の前まで来ていた…
全く音が聞こえなかったと思うと
智の震える鳴き声 が聞こえ
部屋には入れなかった


今日…ようやく
部屋の前に来ると笑い声が聞こえた…


「お邪魔します。
若旦那…凄い本棚ですね?

うわぁ…屏風…
凄いですね…

若旦那…大ちゃん?大丈夫ですか…?」

屏風の陰から顔をだす。


翔は布団の上に座って笑っていた
智は横に座って笑っていた