妄想です。







自己満足のBLです。
妄想です。








妄想です。ごめんなさい…


「なぁ…
翔さんが、智を好きなのは 初めから分かった
けど…

もしかして
智も…」

「潤くん…今頃ですか…?」

「和はいつから分かったんだよ…」

「二人で作業場で寝てた時には
気づいていましたよ…」

「二人共?
大ちゃんは好きになったら
すぐ好きって言うしさ

良く話す。

最初に、あった時にバレバレだったよ?」

「早く教えてくださいね…まーくん」

「あぁ…
何?
最初から両思い?
気づいてないのは
当の二人だけ、って話し…?」



性に対して
おおらかな時代


西洋文化が根付くまで
同性間の恋愛にもまた、おおらかな国だった
いや…
最先端な国だった



周りはみんな気づいていた
そして
優しく見守っていた…




二人は
恋だとは気づいてなかった…

翔は智を
尊敬してる人

智は翔を
尊敬できる人

お互いを尊重する二人は
いつも気に掛け…いつも寄り添って…支え合っている

………



後は
お互いの思いに気づくだけ
 




法衣屋林田の旦那は
相変わらず
独立を促している…
智は翔に余計な事を言ってないかと睨み
翔は智に変なことをしないかヒヤヒヤしていた

「林田の旦那さん…?
ぶぶ漬けでも 食べていくか?」
(お帰りください の意味)

「気遣い、ありがとうございますね。
大ちゃん
そんなに毛嫌いしないで
世間話しぐらいさせていただきたいですね」

翔は 満杯に入れた お煎茶を出し
(こちらも、お帰りください の意味)

「林田さんも 忙しいんじゃないですか?
櫻井屋に、あまり長居しても
待っている方々に 、ご迷惑をおかけすることに
なりますしね…」

「ははは
そんな気遣いはいりませんよ…
若旦那

わざわざ
お茶を入れていただきありがとう

ちょうど
喉が渇いていたから嬉しいですよ…


まっ、いいです。

あぁ!大ちゃん、水凰に会ったかい?
フランスに行くらしいけど…」

「えっ?水凰が?フランスに…
水凰、絵の勉強に行けるんだな
良かった、良かった
帰ってきたら、原画 描いてもらえないかもな…
ははは」

翔は少し 元気を無くしたように
見えた智が気になった…

林田は櫻井屋を
後にする…

あの二人
気づいてないなら、わざわざ
教えてやる事はないが…
二人、仲が良いねぇ…

あの怒った顔が またいいし
若旦那に話し掛ける姿は  益々色気が増して
困ったねぇ…

法衣屋林田の旦那
まだまだ
諦めないみたいです。