今回は少し眠気を誘い、頭が重くなる話になるので…


興味のある方だけ、このまま お読み下さい。


「難しい話はチョット無理」っていう方は、お休み頂いても大丈夫です(^-^)))


観賞魚用として各メーカーから販売されている色々な『バクテリア』という名の商品の中身はホントに『バクテリア』が入っているのか?…


皆さんは疑問に思ったコトありませんか?


『バクテリア』という商品に入っている『バクテリア』の種類や『バクテリア』の数など詳しい表記はされてイナイのが実情で、水質の浄化データーらしきモノはチラシや専門誌に掲載されていますが『バクテリア』の具体的な種類や1商品に入っている『バクテリア』の数となると「あいまい」になっている場合が多く、また企業秘密らしい…


そこが、とにかく気になって色々と調べてみると、各メーカーによって多少の違いはあると思いますが、


だいたい1商品あたり休眠状態だったり、生菌だったりと商品によって『バクテリア』の状態は異なりますが、『バクテリア』の数としては“ 100万程度 „ の『バクテリア』が入っているような感じで作られているみたいです。

(あくまでも感じらしい…)


で!!


そんなコトを知ってから、私なりに観賞魚を飼育する為に使う『バクテリア』について考察してみました。


観賞魚用で知られている『硝化バクテリア』は現在までに9属12種類有。


その中で良く知られている細菌としては…


※ニトロソモナス・ニトロソコッカス(亜硝酸菌)『好気性バクテリア』で酸素が必要。… 「アンモニア⇒亜硝酸」 淡水では1日で1分裂して増殖。


※ニトロバクター・ニトロコッカス・ニトロスピナ(硝酸塩菌)『好気性バクテリア』の仲間で酸素が必要 。… 「亜硝酸⇒硝酸塩」 2日で1分裂して増殖する。


ニトロソモナスもニトロバクター等の硝化菌の殆どは自らは定着出来ない浮遊菌である。



ちなみに※当店でも販売している『B―571』や『A―810』に『バイオスコール』なんかも浮遊菌らしい…


✳️当店販売中のオススメのバクテリア「B―571」⬇️




✳️当店販売中のバクテリア「A―810」⬇️





濾過槽の濾材表面に付着して自らがゼラチン状のネバネバ物質のフロック(zoogIoea・ramigeraズーグレア・ラミゼア)を作る菌に『硝化バクテリア』が引っ掛り 引き込まれ 相伴って生息し、環境さえ合えば濾材1個あたり各10万個内外まで、数十ヵ月掛けて増殖すると言われている。


また、


粘着性を持つ菌のズーグレア・ラミゼアは水中に漂う懸汚濁物や有機物を取り込み微生物(ボルティセラ・リケイン・ユークリファ・セントロピキシス・水カビ・酵母菌)と一緒に分解して、ある日を境に白濁りしていた飼育水をピカピカの透明度あるスッキリした飼育水にしちゃうワケ。



ちなみに、



あくまでも推論らしいが『魚の体重1㌘に対して濾材の量は25~30㌘アタリが妥当ではないか?』という話を過去に杉浦宏先生(元井の頭文化園水生物館館長)から聞いたコトがある。


※シュードモナス・フラボバクテリウム・アシネトバクター等(脱窒菌) … 元々は『好気性バクテリア』(酸素を必要)でありながら嫌気性(酸素が少ない環境)でも活動出来るタフな『バクテリア』である。


主に水中内の炭素(二酸化炭素等)を活力源にしている…


硝酸イオン⇒窒素ガスに変換を行い、3.5時間で1分裂して増殖する。


水槽内の炭素だけでは活動に必要なエネルギーが足りない場合が多く、炭素量を増やして変換効率を上げたりもするコトも可能。


そして、コレらの『バクテリア』は砂1㌘の中に1億個を越える数に数ヶ月のうちに増殖。


最近は何処でも販売されている光合成細菌の『PSB』は元々は硫化水素を分解するのに優れた効果がある。

✳️当店オススメの『(サンミューズ) PSB』⬇️




『PSB』が硫黄臭いがするのは、そのヘンに答えがあるのかな?…

なので『PSB』は『嫌気性バクテリア』に近い『バクテリア』というコトになる。




そして『PSB』は副産物として、アンモニアや亜硝酸等も分解するという話から、観賞魚用の『バクテリア』として利用されたワケ。


話は脱線しますが…


鹿児島県の甑島にある人里離れた山中に「貝池(なまこ池)」という水深12㍍程の池があって、周囲の山から淡水が流入しており、表層の5㍍程は淡水域で魚等の生き物が多数生息しているが、池の水深6㍍程の低層は古い海水域があって、場所によっては硫化水素が噴出している状態で生き物なんて、とうてい棲める環境ではないんです。


しかし、


この池の不思議なトコロは、表層と低層の二層を隔てた部分に「クロマチウム」という原始的な細菌の層が赤くカーペット状に広がっており、これは世界でも7ヶ所しか見られない極めて珍しい現象で※この赤いカーペット状に広がっているのが、実話『PSB』の正体なんです。

コノ赤いカーペット状に広がっている存在こそが、低層の古い海水域を分離し、有害な硫化水素などを分解、表層のキレイな淡水に混ざるのを防いでいるワケ。


このコトに30年以上も前に注目したのが、当時の別府海洋研究所っていうトコロで『PSB』を観賞魚用の『バクテリア』として利用出来ないか?…って自ら研究を重ね、利用出来ると判断すると、自ら販売し始めました。

その後、関西にある辻商会なども『PSB』の商品開発と生産を始めて、自らオリジナル商品を開発して販売「観賞魚用バクテリア」として『PSB』が広まりました。


実はコノ『PSB』は学者の間では、以前から知られた存在で、別府海洋研究所が『PSB』に注目するカナリ以前から研究されていました。


私的には『PSB』はアンモニアや亜硝酸等の分解能力は低いと思っていますが…


それよりも『PSB』を水槽や濾過槽に入れて、2~3週間すると濾材や底砂利にみられる粘り気のある皮膜帯に研究者の誰もが着目しています。


ココからがポイントらしく…


『PSB』の粘り気のある皮膜帯は浮遊物の凝縮と蛋白質分解に優れていて、また浮遊体である『硝化バクテリア』をキャッチしてもらうコトで『硝化バクテリア』のコロニーの形成に一役かっていて、そのため水の浄化スピードも早まり濾過効率もアップ!!


最近、注目されている粘着性効果と蛋白質分解に優れているとされている納豆菌(枯草菌)ポリグルタミン酸や、納豆菌を応用したBB菌や「えひめAI-2」に納豆菌を特殊セメントに混ぜて型取りした商品「エコバイオリング」に(カミハタ)OYK菌も理屈は同じってコトです。


ちなみに食品として販売されている「納豆」から納豆菌を利用する方法は…


「納豆」をパックから「納豆」を別の容器に取り出し、50cc程の湯冷(15~20℃)ましで よくかき混ぜてから、茶コシで納豆をコシ取る。


コシ取ったヌルヌル水を濾過槽の濾材に均等に撒いて終了。


入れた当日と2~3日は一時的に白濁りもありますが、4~5日も経つ頃には水の透明度はUPします。

ただ、今は「納豆菌」を利用した「観賞魚用バクテリア」も多数販売されているので、それらを購入して使った方が面倒くさくなくて「白濁」もナクてイイかも知れません。


それでは、


今日は此れにて失礼いたします。


この つづきは次回となります。


✳️当店は『P S B』を始め色々な「観賞魚用バクテリア」を販売しております。
是非、1度試してみて下さい。


金魚/めだか/熱帯魚/海水魚/日本淡水魚/水草/爬虫類/両生類に大型水槽や用品など、お客様のご希望や御注文も承っております。
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カインズホーム千葉ニュータウン店ペッツワン(小動物&アクアコーナー)
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