懐かしい月は新しい月 蜃気楼ツアー

2024.1.14 東京ガーデンシアター

 

千秋楽の1部、2部とライブを観たまま

のレポを書いてきたが、アーカイブを

ようやくこの週末で見終えた。

 

現地にいた時は気づかなかった「目が

明く藍色」の最後の演出などをじっく

り見れてよかった。

面を被った山口蜃気郎を演じたのは

ダンサーの平位 蛙/KELO Hiraiさん。

見ているこちらを不安にさせるような

そのたたずまいは一郎さんの病んだ面

を全身で表していたように思えた。

 

メンバーが全員揃っただけでなく、新宝

島を演奏してくれた映像は何度も見てし

まう。

あみちゃんの嬉しそうな顔や、クールな

表情の下に笑みがこぼれるザッキー、

もっちのソロギターもえじーのドラムも

久々でもう何度見てもいい!

そして何よりも生き生きと嬉しそうに歌

う一郎さん。

 

そして今さらながらにこの東京ガーデン

シアターは前回アンダーワールドとのラ

イブを行った会場のステージ。

その時は一郎さんはいなかった。

でも今回その時と同じステージに今一郎

さんがいて、5人揃って復活ののろしを

あげたということにものすごく意味があ

るように感じた。

 

そして何度も一郎さんはサカナクション

の山口一郎です、と口にしていた。うつ

病という病名を告白しながらも、自分は

ミュージシャンであるとも。

 

単独公演ではあるけれど、一郎さんはや

っぱりサカナクションの一郎さん。

そこは一郎さんのホームであり、戻って

くる場所なのだと改めて思った。

ひとりで歌うのはこれで最後だと言って

いたように、次は5人揃った姿をステージ

で見れることが何より楽しみだ。

 

元には戻らなくていい。

一郎さんが病気にならなかったとしても、

人は変わっていくもの。

turnという言葉には向きを変える、角を

曲がる、変わる、変化するという意味が

ある。

今回音響や照明などをステージ上に持っ

てきたという前代未聞の試みをしたよう

に、常に今までやったことのないことに

チャレンジし続けてきた一郎さん。

これからのサカナクションがこの一郎さ

んの経験を踏まえてどう変化していくの

か、その「turn」を楽しみに、春からの

ライブが今から待ち遠しくてならない。

 

NF member1次抽選受付は本日1/21 23:59

まで。

SAKANAQUARIUM 2024 “turn”|sakanaction