この前のNEWS23の対談で、一郎さん

が「本当に正しいことは最初は少数派

だけれど、それが本当に正しければそ

れはいつかマジョリティになる」という

ようなことを語っていた。

 

これを聴いたとき私は深く深く頷いてし

まったのだけれど、一郎さん、深く心に

沁みること言いますよね~

 

同時に私が思い出したのが、村上春樹

の小説「ねじまき鳥クロニクル」の中で、

良いニュースは小さな声で語られる、

という文章だ。

 

主人公にとある女性が語りかける言葉

なのだが、要約すると「ここは血なまぐさ

い暴力的な世界で、強くなければ生き残

っていけない、でもそれと同時にどんな

小さな音をも聞き逃さないよう静かに耳

を澄ませていることもとても大事なのだ。

良いニュースというのは多くの場合小さ

な声で語られる」というものだ。

 

本当に正しいこと、良きことというのは

最初は少ない数の人たちが上げる声

なのかもしれない。

そしてそれは大多数のマジョリティの

中に埋もれて消えてしまうかもしれない。

でももしその小さな声を聞き逃すことなく、

(サカナクション的に言うなら)耳を立て

正しいことを見極めることが大事なのか

かもしれない。

 

人はどうしても流されやすい生き物で、

大多数の意見に耳を傾け、そこから

吹いてくる風の流れに乗ってしまいが

ちだけれど、ふと足を止め、その風の

中に潜む音に気づくことができたらい

いなと思う。