まさか自分が動物を飼うとは、
全く思ってもいなかった私です。

動物園とか、水族館は行っても、
自分が生き物を飼うのは嫌でした。

何というか、動物には動物の世界が
あるんだから、人間がその世界に
介入しない方が良いのではと思ってました。

動物好きな人も好きになれなくて、
何か、人間より動物を好きな人か
多そうだし、飼うのも、ペットショップで
売られてる高級感のある動物だし、
値段か付けられてるのも、何だかなあ
と思ってました。

動物に変な洋服を着せたり、
アクセサリーを付けたり、中国辺りだと
スプレーで色を付けられたり、
人間の嗜好に合わせられる動物が
可哀想だと思ってました。

だから、夫と息子が仔猫を飼いたい!と言った
時も、私は最後まで反対でした。
拾わずに放置するが良いとさえ思ってました。

可哀想!と夫と息子は言います。
でも、野生の猫は日本中にいます。
どの猫を保護し、どの猫を放置する
のかも、人間の選別ではないでしようか?

仔猫だから生きていけない!
と息子は言うけれど、それも
猫の運命の気がします。


私は、それよりも「人間」が気になります。

いつもの、総武線の駅で、浮浪者と
思われるお爺さんが近づいて来て、
ダンボールに書かれた紙を見せました。

そこには、「10円を恵んでください」と
書かれていました。私は、とっさに
財布から100円を出して上げると、
驚いたように「ありがとうございます!」と
言って去って行かれました。

この前も、ある車両に誰も乗って
なくて、見ると一人の浮浪者と思わしき人
だけが座ってました。

ポロポロの服に、靴は原型がなくて、
布地をグルグル巻いてありました。

今は、21世紀です。
服も靴も大量生産されて、捨てられています。
なのに、まだこんな風体でいる人がいる。

憲法では、基本的人権が保証されてる
のでは?

区でも、行政が、要らない服や靴を
集めて、支給すればと思います。

韓国のドラマでは、そんな服や靴を
入れる大きなボックスがあって、
そこから必要な人が自由に持っていける
ようです。日本でも、そのような
システムを作れば良いのにと思います。

そして、募金でも、税金でも良いから、
浮浪者の方がお風呂に入れるように
すれば良いのにと思いました。

犬や猫を保護する前に「人間」
を保護するべきでは?
そんな汚い身なりで人がいる事を
放置する方が、私には良くないと思われるます。

そのために、行政とかがあるのでは?
と、夫に言っても、
「人間でも、赤ちゃんや子供なら保護する
けど、大人はな〜」でした。


まあ、そんなこんなで、
ロロを可愛がりながらも、
複雑な心境の私でした。