- 悟浄出立/新潮社
- ¥1,404
- Amazon.co.jp
内容紹介
俺はもう、誰かの脇役ではない。深化したマキメワールド、開幕! 砂漠の中、悟浄は隊列の一番後ろを歩いていた。どうして俺はいつも、他の奴らの活躍を横目で見ているだけなんだ? でもある出来事をきっかけに、彼の心がほんの少し動き始める――。西遊記の沙悟浄、三国志の趙雲、司馬遷に見向きもされないその娘。中国の古典に現れる脇役たちに焦点を当て、人生の見方まで変えてしまう連作集。
思ったより早く来ました。短編集だからすぐに読めちゃいます。
「偉大なる、しゅららぼん」、や「とっぴんぱらりの風太郎」など、この人の作品は結構好きですが、これはいつものとは趣が違ってます。
表題になっている「悟浄出立」は「西遊記」の沙悟浄のお話。
私にとって、「西遊記」といえば、子供の頃テレビで見た東映アニメなんです。
「白蛇伝」、「安寿と厨子王」、他にもあったと思いますが、かなり影響を受けていると思います。
「西遊記」のお話をこれで知りました。
その後の、手塚治虫の「悟空の大冒険」や夏目雅子が三蔵法師役だった「西遊記」、香取慎吾君の「西遊記」、それぞれしっかり見てましたが、基本となるお話は東映アニメです。本当に懐かしさがこみ上げます。
2話目の「趙雲西航」は「三国志」からのお話。
「三国志」といえば、長編が苦手な私が、あまりに面白くって夢中になって読んだ吉川英治の「三国志」。
三顧の礼とかレッドクリフとか、有名なエピソード満載のお話だけど、細かいところはもうすっかり忘れてしまってます。でもあの、ワクワク感が残っていることを再認識。
3話目の「虞姫寂静」。
私は虞美人と楊貴妃を混同していました。虞姫は「項羽と劉邦」の項羽の彼女でした。
「四面楚歌」、「虞や虞や、汝を如何せん」、これは高校の漢文でやりました。漢文は好きだった科目です。
4話目の「法家弧憤」は関連知識がありませんでしたが、最後の「父司馬遷」は「史記」の作者、司馬遷の娘の話。
本編は短編ながら、元のお話が有名なので、ある意味上手な選択だと思いました。こういう作品も有りですね。
