宿題まとめ | 冬の世界の中心の私の猟奇的な彼女の頭の中のさらっとしぼった消しゴムのソナタ?

1981年、井上ひさしにより小説「吉里吉里人」が発売され人気を博す



内容は、宮城県と岩手県の境にある架空の村が舞台で、取材に訪れた小説家が、

日本政府から数々の悪政を受けた吉里吉里村の、村挙げての独立騒動に巻き込まれるというもの



しかし、吉里吉里村は実際に存在していて、自治体の町おこしのために、独立を宣言する


すると、あちらこちらで独立を宣言する自治体が増え、全盛期には200ヶ国までに昇った

中には首相官邸まで訪れ、当時の中曽根総理大臣に建国宣言書を手渡す自治体まであった



が、何の計画性のないものも増えたり、乱立などで、世間から飽きられてくる


1990年代からは財政難や運営主体となっていた自治体の合併、国家元首や国民の高齢化などさまざまな理由で減少し、現在では50ヶ国に満たない


茨城県の周辺で言えば、栃木にいかんべ共和国、天狗王国ゆづかみ、福島県にジパング国会津芦ノ牧藩、ニコニコ共和国などがある



先日話した、武者小路実篤の「新しい村」とは全く違い、住民の為でなく町おこしを目的としており、

半分安易なものであり、故に長続きしなかったのだろう



ちなみにミニ独立国の第一号は1977年に宣言した「新邪馬台国」だそうだ