寝れない
だから、怖い話でもしようかな
俺が中②の時
まだ荒川沖のマンションに住んでいた
部屋わ四階の端で窓が多く日当たりがよかった
ちょうど蚊が飛んでこれない高さで満足だった
でも、駅が近くて結構うるさい
季節わちょうど今頃だったが、まだ寒さが残る不愉快な季節だった
夕方
テスト前だったので、早めに学校が終わった
両親わ仕事
姉貴わ学校
誰もいない家わ、この上なく不気味だった
俺の部屋わ玄関の脇
玄関わ、今と同じく鏡が置かれていた
俺わその鏡が嫌いだ
部屋から出ると、自分が鏡に写り、誰かに見られているような気がするからだ
だから俺わ。帰るなり直ぐさま部屋に入りテレビを観ていた
しばらく経って誰かが帰ってきた
姉貴だった
学校でなく、遊びにいっていたようで、ジーパンにTシャツという、ラフすぎる格好だった
俺わ姉貴に、飯がないことだけ伝え部屋に戻った
またしばらくすると、窓がきしむ音がした
多分、霊的なものでわなかったと思う
でも、怖かった
部屋を出て姉貴をさがした
いなかった
ならさっきの誰ですか?
めちゃくちゃ怖かった
よく考えると、姉貴の後ろ姿わ見たが、顔を見た覚えがなかった
自分の部屋に戻ろうと、早歩きで廊下を歩いた
角を曲がると、誰かがたっていた
自分だった
しかし、鏡に写る自分わ自分でない気がした
すると、鏡のなかの自分が笑った
いや、自分が笑っていた
しかし、それわ自分の意思でなかった
鏡のなかの自分が、俺を動かしている
冷や汗がでた
俺わその場から動けなかった
金縛りでわない
時間が止まった感覚だ
もぅ、鏡のなかにもう一人の自分わいなかった
その時、姉貴が、制服を着て帰ってきた
以降こんなことわなくなった
俺わ鏡が嫌いだ
鏡にうつる自分わ、俺の意識からわ外れた存在感を持っている
多分大人になっても、一人で鏡をみるこわないだろう
みんなも鏡を見てほしい
その鏡に笑った自分が写っていないだろうか?
そもそも鏡わ昔他の世界に通じるとされていた
それわ、左右反対に写る自分がいるからだろう