2月11日(木)
8時45分、Women's Health Centreに到着。
受付を済ませ、トイレで膀胱を空にするよう指示され、そして待つこと10~15分、電話で話した担当者のキャサリンに呼ばれました。
50代くらいの白髪まじりショートヘアの、笑顔が素敵なご婦人でした。(ちょっとメリル・ストリープ似)
カナダの病院はお医者さんも看護師さんも処置をするとき以外はいつも私服なので、なんだか銀行に融資の相談にでも来たような雰囲気。
小さな部屋に通され、キャサリンに出血の状況等いろいろと質問されました。
しばらくすると別の部屋に通されましたが、薄暗くて部屋の中央に超音波の機械がドーンと置いてあります。
私は下だけ脱いでカバーをかけて超音波の椅子に横になり、だんなさんは近くに座って待っていました。
間もなく女性のドクターが入ってきて膣内に挿入するタイプの超音波が始まりました。
ドクターも笑顔が素敵なショートヘアの30代か40代くらいの女性です。
きっとしばらくすれば
「ほら、見えますか?これがあなたの赤ちゃんよ!無事に育っていますよー」
そう言ってくれるはずだと思っていました。
しかし、グリグリ時間をかけるばかりで一向に何も言ってくれません。
しかも強い力で押す必要があるらしく、結構痛いんですけど・・・
しばらくするとドクターの説明が始まりました。
「あなたの妊娠は正常に進行していません。」
期待を裏切る、いえ・・・もしかしたらどこかで予感していた言葉でした。
「子宮の中に袋のようなものが見えるけれども、卵管の中にも何か見えます。子宮の中の袋は5週くらいの大きさなので成長は止まっています。しかしこれが本当に胎児かどうか、検査する必要があります。」
先生によると、「まずは子宮の中身をすべて出してみて、その中に妊娠細胞があるかどうかを調べます。もしその中に妊娠細胞があればいいのですが、もしなければ子宮の外で赤ちゃんが成長している、つまり子宮外妊娠ということになってさらに複雑になります。」
つまり要約すると、
良くて流産、悪くて子宮外妊娠
ということです。
子宮外妊娠の診断はとても難しい、という記事をネットで読んだことがあります。
また放っておいて卵管等が破裂した場合、出血多量で妊婦の命にかかわることがあり危険だとも。
もちろん選択の余地はなく、先生たちのおっしゃる通りの処置を受けることになりました。
最初の小さな部屋に戻り、キャサリンになぐさめの言葉をかけられます。
「予想よりも大変なことになっちゃって・・・残念だったわね・・・」
しかしそのときは、
「だってなっちゃったものはしょうがない」と割り切れたので、全く涙は出ませんでした。
キャサリンによると、これから人工的に生理痛を起こして子宮内の内側をはがれやすくする、ということでした。
アドビルとタイレノールという痛み止めの薬2種類を3錠ずつ飲んだ後、生理痛を起こす薬2錠を口の歯茎のわきにはさんで少しずつ溶かしていってとのことでした。
その後正確な血液型(B+かB-か)を調べるためにラボに行って、採血してもらって、1時間後にまた戻ってきて、と言われました。
採血が終わってまた待合室で待っていると、キャサリンに呼ばれました。
もう一度トイレを済ませるよう指示され、気さくな中国人のおばちゃん看護婦さんに別の部屋に通されます。
また真ん中にどーんと妊婦処置用の椅子がある薄暗い部屋です。
再び下だけ脱いでカバーをかけて中央の椅子に横になりました。
キャサリンと中国人の看護婦さんが寒いのを気遣ってゆたぽん(電子レンジであっためるアイスノンのあったかいバージョンみたいなやつ)のようなものをお腹において、シーツを2枚くらいかけてくれました。
だんなさんもそばにいてくれてます。
しばらくするとさきほどのドクターと、もう一人20代くらいの笑顔の素敵な女性が入ってきて、二人で処置を開始しました。
キャサリンとだんなさんが手をにぎってあたたかく見守ってくれている中、脚をおっぴろげた状態で器具が挿入され、私はなんだか情けないというか虚しいというか、目頭が熱くなって思わず泣いてしまいました。
。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
頭では理解できていても、今まで期待と喜びでふくらんでいた心はすぐにはついてこれません。
涙を流すことでバランスを取るんです。
だから少しだけ泣かせてもらいました。
しかし泣いている場合でもありません。
今まで少し大きくなっていた子宮が元に戻ろうと収縮するため、かなりヘビーな生理痛に襲われます。
処置は10分もかからず終わったでしょうか。
終わってもまだ痛い・・・
でもこれしきの痛みに耐えられなくては出産などできないな、と思いがまんしました。
さて、子宮から摘出した中に妊娠細胞は見つかるのでしょうか・・・
続く・・・。
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