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9月。
この残暑はまるで夏の残り香。

すでにここにはいないであろう夏に、
僕たちはあらゆる余韻をかき集めることで、
もう少しだけ、夏を噛みしめようとしています。

日焼けは少しずつ薄らいでいくけれど、
思い出たちは彩られたままでいて欲しい。

だから、僕たちは、もう少しだけ、
この海辺で恒例のあがきを続けるのです。