
僕らの楽園“ダイクマ”
ダイクマは茅ヶ崎のシンボルだった。
そう、数年前までは。
クリスマスに誕生日、特別な日にはきまって家族にダイクマに連れて行ってもらい、オモチャを買ってもらった。小学5年生の時、初めて黄色のボディボード(3000円位のスポンジ板)を買ってもらったのも、やはりダイクマでだった。
“空気エンジン”が流行った時には、毎日展示品を眺めに行った。
ショーケースに陳列されたファミコンのカセットを、指をくわえながら眺め続けた。
バカなアイツは万引きでとっ捕まった。
少年時代の想い出が一杯詰まったダイクマ。
僕らはダイクマの歴史と共にすくすくと育っていった。
数年前、ヤマダ電機がイトーヨーカドーグループからダイクマを買収してからというもの、ダイクマの様子が一変。ヤマダ電気がダイクマを媒介として、神奈川県下の出店攻勢を一気に加速させたのだ。
茅ヶ崎のダイクマは、スペースの多くをヤマダ電気に譲り(?)、外壁の色は黄色に染まった。その後、時間が経過するにつれ、徐々に“ダイクマの部分”が減り続け、逆に“ヤマダ電気の部分”が拡大し続けた。
風前の灯のダイクマちゃん。
このままでは無くなるのは時間の問題。
もう一度、昔の様な活気のあるダイクマで買い物をしたい。
ヤマダ電気さん、お手柔らかに (´□`。)
ダイクマファンのつぶやき(完)