山種美術館と和菓子のとき。 | 日本画家 榊山敬代 オフィシャルブログ 人生こんなもん。Powered by Ameba

山種美術館と和菓子のとき。



新しく顔をのぞかせた新芽や葉っぱ達が
日に日に鮮やかにと輝きを増すこのごろ

生命力の息吹はキラキラと
まぶしい季節になりました
 
このような気候のときは
わくわくとした足どりに誘われるように
おもわず散策してみたくなるひとコマです

ところで わたしにとって
わくわくとした足どりに誘われますのは
相変わらず 美術館までの道のりなのですが

きょうは 
先日の山種美術館のつづきになりますが


作品にまつわる真面目なおはなしは
一旦 横へと置いておきまして
たまには違う角度の美術館の景色としまして

作品からイメージをふくらませた
美味しいひとコマをつづっておこうかなぁとおもいます。。

さて 美味しいひとコマとは
先日のインスタグラムでも記録したのですが


和菓子のおはなしです

最近では
カフェの充実した美術館も多いなか

今回は山種美術館のなかにありますカフェ
cafe椿 から ちょっとブレイクタイムの巻。。

…とは いいましても

美術館のカフェ内では一服せずに
おうちカフェスタイルにて おもちかえりの巻です

cafe椿では 
日本画専門の美術館ということもありまして
ランチもスィーツも和なメニューが楽しめます

今まで何年も通っていました山種美術館ですが
カフェメニューへ足をとめることがなかったのは 不思議な気もいたしますが

近ごろ甘いものがたべたい病…
が発生しているおかげもありまして
今回は和菓子をいただいてみることにしたのでした

和菓子のテイクアウトの際は
二個からのご注文とのことで 

アレもコレもたべてみたいなか
5種類の和菓子の中から迷ってセレクトしましまのは

〔うたげ〕と〔花がすみ〕

最近餡子がマイブームということもありまして
餡がたのしめそうなお味をセレクトしてみたのでした

cafe椿での和菓子は
青山の老舗菓匠「菊家」へ特別にオーダーされたオリジナルの和菓子とのことですが
企画展の度に日本画作品のイメージに合わせた
和菓子と出会えますところは芸術的にも
遊び心がたのしいこころみです

館内でも展示の途中にて
和菓子とコラボレーションした作品のキャプションの横には
さりげなく和菓子の表示がされていますのも
ふと 甘い誘惑に誘われて おなかが空いてくるひとコマです、、

そのような背景もたのしい
和菓子なのですが

まずは〔うたげ〕より。。

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イメージとなりました日本画作品は
菱田春草〔桜下美人図〕

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満開の桜の下で花見を楽しむ
美しき女性たちを描いた作品より
背景の桜と幔幕(式場などに張りめぐらす幕)
をイメージされた和菓子とのこと

藤色に包まれた胡麻風味こしあんの香りは
ふわりと女性らしさを感じさせてくださる
まろやかな口当たりで 上品な景色でした…


つづきまして〔花がすみ〕へ。。

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イメージとなりました日本画作品は
冨田渓仙〔嵐山の春〕

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桜咲く京都嵐山の景色をきんとんへ
川を下るいかだは焼いた餡で表現された和菓子とのこと

鮮やかなきんとんに包まれた
黒糖風味大島あんはしっとりと
嵐山の大地を連想させてくださるような
静かで上品な甘さの口当たりは
心もおちつくような景色でした

和菓子は和菓子でも
日本画をイメージしながらいただく和菓子は
お口のなかでも風景を旅しているかのようで
なんとも趣深いひとときでした

ところで 

和菓子を製造されています 菓匠菊家 ですが
包装の中にQRコード付きの
ショップカードも添えられていましたので
是非とも お店をたずねてみたくなりました

初夏に向けての散策タイムのたのしみに…

また後日 菊家をたずねる機会がありましたら
気分転換なひとコマとして散策エピソードを
つづっておけたらなぁ…とおもいます



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