人生の望遠鏡のとき。
一昨日はチョコチョコ
とバレンタインでした
ドキドキしたりワクワクしたり
バレンタインは鮮やかな心模様へと
彩ってくださるひとコマです
わたしも一昨日はドキドキヒヤリと
こよなく愛する日本画の素材たちと
ホットな制作を過ごしておりました
そしてバレンタインになりますと
おもいだしては初心になりますひとコマを
おもいだす節目でもあるのでした
そのひとコマとは
そもそも
チョコレートを日本画で描こうと
おもいたちましたのはかれこれと
１５年の少し前とのことでした
描いてみようとおもったきっかけは
話すと長くなりますのでどこかの機会にしまして。。
当時…
22 歳くらいでしたわたしは いつか未来で
日本画の素材感でチョコレートを表現して
日本画の新しい可能性に挑戦してみたいと
心に秘めていたことをおもいだします
あのころの自分とは未来への不安を知らずに
迷いがなくてただ未来がワクワク輝いていました
そのような希望な眼差しをおもいだすとき
過去の自分から未来の自分へ経過したいま
ふと見えてくる情景とは
自分と自分だけが観える
望遠鏡のようなひとコマが浮かんでくるのでした
そしてこの望遠鏡の背景から
このような説明書が浮かんでくるのでした
この望遠鏡は
他人も外も見ることができない望遠鏡です
この望遠鏡は
自分しか観ることができません
自分を見つめるとき
自分の未来を信じるときにご使用ください
…と
これは心づよいアイテムだなぁと
その自分しか観えない望遠鏡を
またしばらくのぞいてみるのでした。。
すると 人生の歩み方なる眼差しが
背中合わせで映しだされるのでした
人の意見を聞いて歩むことも人生。でも
自らの声を信じて歩んでみることも人生だよ。と。
そして
チョコレートをいつか日本画で発表しようと
おもいついた時の自分を憶い出すのでした
そのときの自分のとは…ただ純粋に
よし！時がきたら描いてみよう！…
と それだけの単純なビジョンでした
ましてや
どうしたら…いったいどこで発表できるのか…などの現実的な設定は考えずにいたのでした
ところで…もし
あの時 この望遠鏡を日本画家の先生に
覗き見されていたなら…
そんなチョコを描いた日本画じゃぁ
どこも受け入れてくれないからダメダメ…
風景画とかわかりやすい作品にしなきゃ…と
冷静に指摘してくださったかもしれません
けれども人の声を知らずに
なんだかできそうな気がする自分の声とは
世間的には不可能にみえるひとコマも
可能にしてしまう導きが秘められているように感じてくるのでした
やがて月日は経ち自らの声に導かれた
チョコレートシリーズのつづきとは…
2015年はバレンタインフェアの季節にて
チョコレートが行き交う街 銀座の真ん中
銀座三越さんのギャラリーで発表することになるのですから。。
人生何を信じて歩むかは自由なようでして
ただ純粋に信じる自分へついてゆくことの
大切さを教えてくださるひとコマでした
もしも途中で望遠鏡からのぞく景色を疑って
日本画家の先生が指摘してくださった方へと
よそ見をしていたなら…
自分らしい人生を歩めずに後悔していたかもしれません。。
そのようなひとコマを
あらためて見つめなおしてみましたとき
自らが納得する道をこれからも歩もうね
と自分へぎゅっと握手してみるのでした。。
ところで昨年のおわりでは
再来年の展示に向けてのプロフィールが
必要になりましたこともありまして久しぶりに
あらためて経歴を見直していたのですが
日本画家の師匠がいるわけでもなく
日本画家で歩む方法も全く知らずに
日本画家の友達もいなくて無所属で
それでもなんとか奇跡的に今日まで
日本画に夢中に走っている背景には
めぐり逢えた方々のお陰にはじまり
もしかしたら
人生の望遠鏡しか観ていないお陰もあるかもしれません。。
はたして榊山さんは
周りを知らずにどこまで走ってゆくのでしょうか…未来へとつづく。。
さて…先週あたりからですが
日本画の制作をすすめながら…急きょ、
とあるデザインを担当することになりまして
絵筆ときどきパソコンのペンタブレットを
握り変えながら走っておりますこの頃なのですが
実はこのビジョンも美大時代に
人生の望遠鏡から観ていたひとコマでして
デザインも絵と同じく感性のひとつとして
日本画家ならではのデザイン活動も
コツコツと重ねてゆきたいとおもいます。。
ところで 二月も半分を過ぎました…
人生の望遠鏡は三月の自分へ少し傾けてみて
見つめてみる時間もつくれたらとおもいます
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SAKAKiYAMATAKYO
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