鬼も福も内のとき。 | 日本画家 榊山敬代 オフィシャルブログ 人生こんなもん。Powered by Ameba

鬼も福も内のとき。



鬼はそと
福はうち

きょうは節分の日 
そのようなわけで

鬼はそと
福はうち

…と きょうの制作では

まるでBGMのように
リピートするように
流れているのでした

そして

明暗…カキカキ
カキカキ…明暗

…と

蓮の花びらの

明かるいところと
影の暗いところを

描いているときのこと…

ふと

シンプルな関係性が
肩をたたくのでした

そのひとコマとは

明るい色彩を描くためには
影の暗さを描くということ

と…

あたりまえなひとコマではありますが

きょうは
この明と暗の関係なるひとコマを
考えながら絵筆を進めてみるのでした

そのような眼差しのなかで

福と鬼の関係へと
見つめてみますと

明が福だとして
暗が鬼だとしたなら

暗とは明を引き立てて
くださる関係のように

はたして
鬼さんは

完全なる
悪者なのかな…

…と 疑問のキモチが湧いてきて

いろいろな角度から
鬼の背景を眺めてみるのでした

すると
景色の途中で

鬼さんは
こんなふうに語りだすのでした

…ボクも幼いときは
いい子だったのに…

そのような

ションボリした背中と出会うとき
鬼さんがかわいそうに感じてきて

表面的に悪者だと決めつけることは
悲しいかもしれないと思うのでした

そして

人間のズルイところ
人間のわるいところ

それらのキモチが
膨らんで固まって
かたどられた心が

鬼という存在を
誕生させたとしたなら

鬼さんは人間界へ向けて

悪という観点から福なる心を
教えてくださっているように

…こうならないように
気をつけるのだよと…

人間を正してくださる
鏡のようにも観えてくるのでした

そのような鏡の心で
鬼さんを見つめてみたとき

鬼を内から戒めたとき
福が内へとかがやいて 

それは

鬼の部分を戒めているからこそ
福へと守られる気がしてくるのでした

そのようなわけで

鬼を追い出して避けるよりも

日々の自らの心が
鬼を呼ばないようにしていれば

きっと
外から鬼は寄ってこないのかな…

そのようなひとコマが

カキカキと

明暗を描き込む作業で
浮かんでくるのでした

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ところで
きょうは

恵方巻き風を夜食にと

こしらえてみたのですが
今は巻いて寝かせたまま

切ったらどのような表情になりますでしょうか、、

またその模様は
インスタグラムにて


記録しておこうかなぁとおもいます。。





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