日本画の白色の色々。 | 日本画家 榊山敬代 オフィシャルブログ 人生こんなもん。Powered by Ameba

日本画の白色の色々。



きょうは

さわやかな青空と
街の木陰の間では

白いかたまりが
ところどころに
いらっしゃって

まるで

おいてけぼりのように
昨日の雪が残っていました

昨日積もった雪は
なんだか夢のように感じたひとコマです


…さて きょうは

昨日の白色のひとコマに
つづきまして    

日本画の白色を
ご紹介したいとおもいます
 
…と その前に

日本画では「白色」 

と呼ばれる素材が
いくつかございますので

きょうは白色の色々なひとコマを
簡単にご案内したいとおもいます

たとえば


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こちら

真ん中の段に並んでいる素材は
すべて白色の絵具コーナーなのですが


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左上から右へ…
花胡粉(下地用胡粉)
本代胡粉(地塗りなど)
方解末:白(岩絵の具)    

左下から右へ…
面胡粉(キメ細かい仕上げなど)
大胡粉(盛り上げなど)
わじろ白土(マットな仕上げに)

そして


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金鳳と記された箱
胡粉(原料:イタボ牡蠣の殻)

その下も
胡粉(原料:ハマグリの殻)

そして

この他にも

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岩絵の具と呼ばれる
天然石を粉砕した素材

泥絵具の
チタニウムホワイト

などなどが
ございます

日本画では
白色のひとコマにしましても

これだけの素材がありまして
この他にもまだまだあります

特に個人的には日本画の白色が
だいすきな素材のひとつでして

美大時代から色々集めてみては
絵肌がどのような質感になるのか
色々試してきたのですが
なかなかおもうようにはいかないもので

自分なりの質感へと身につくまでは
時間がかかるものです…

けれども色々実験してみては
自分らしい絵肌へと追求してゆく過程は

素材のあらゆる角度を
発見することができたりと…

日本画の素材と向き合うときの
楽しいひとコマです。。

先日のブログでもつづりましたが
日本画の作品を眺めているときよりも

画材屋さんや
アトリエにて

絵になる前の素材たちを眺めるのが
なぜか好きなひとときです。。

…と

きょうは 
白色の素材のなかでも

一番愛用している素材

胡粉(ゴフン)について
つづりたかったのでした。。

きょうは白色の色々までの
ご紹介といたしまして

胡粉のひとコマは

長くなりそうですので
あらためて次回へ記していきたいとおもいます…