1月15日のウエマツ画材店②。 | 日本画家 榊山敬代 オフィシャルブログ 人生こんなもん。Powered by Ameba

1月15日のウエマツ画材店②。


…きのうのつづき


今年はじめて
ウエマツ画材店へおじゃましました

1月15日金曜日

そして翌日の
16日土曜日は

気になる映画がありましたので
プラリと映画館へ…

…また 映画館へ向かう途中では
1月15日のブログを書き始めながら
数時間の外出をするのでした

やがて映画も観終わりますと

映画の世界から現実の世界へと
戻りながらお家へ戻るのでした…

そして

いつものように
ポストをのぞきますと
 
数枚の寒中見舞いが
束ねられて投函されていたのでした

年賀状では
事務所の住所を記載していることもありまして
年賀状の受け取りは
事務所からマネージャーさんが
まとめて届けてくださるのですが
タイミングによっては
数日受け取るのが遅くなってしまうこともあるところ…

昨日では
1日遅れての受け取りとなるのでした。。


早速お部屋に戻りまして
一枚一枚読んでいますと

…ふと

白色の鳥の羽が美しい
1通の封筒へ手が止まるのでした

…だれかしら、、

くるりと封筒の裏を見ますと
送り主の名前に
おもわず笑顔をいただくのでした

その送り主とは

ウエマツでいつもお世話になっている
わたしの大すきな店員さんなのでした

彼女はキラキラとした瞳が素敵で
いつも熱心に丁寧にどんな相談にも対応してくださり
新しい素材が発売されますと教えてくださったり

購入する岩絵の具たちを
測りながらのひとコマでは

「今回は明るい色ですね!
…どんな作品になるのかな…楽しみです!」

こちらもワクワクする時間なのでした

…彼女とは…かれこれ2013年の個展にて
チョコレートをモチーフにした個展へ
お越しくださった頃から
ささやかに親近感を抱くようになったのでした…

当時では お仕事の休憩時間に
わざわざ個展会場へお越しくださり
差し入れのお菓子までくださったうえに
オリジナル缶バッチまで
購入してくださった時のこと。。

…ぁ!すみません…
 100円足りないので
一旦お店にもどります!

…と 急いで出ていかれまして
やがて数十分後…息をきらしながら
彼女は走ってお金を払いに
ギャラリーへ戻ってこられるのでした

ギャラリーは渋谷にあります
セルリアンタワー東急ホテルのところ
ウエマツ画材店も渋谷にあります
ヒカリエあたりのところ

缶バッチを諦める選択もあったのですが…
缶バッチの為に渋谷を走る
そのようなひとコマからも
彼女のお人柄がにじみ出ているのでした

…と そのような
あたたかな思い出もなつかしいですが

昨年の個展も彼女は
トークショーにも参加してくださったうえに
また 心のあたたまる差し入れと
そして…1通のお手紙をいただくのでした

その お手紙のひとコマとは…
今回はつづることができませんが

わたしの画家人生へ稲妻が走るように
画家を続けるかぎり
宝物となる内容が書かれているのでした

お手紙を読んで
涙がとまらないのははじめてのことで
日をあらためて読んでも涙がとまらないのは
いつか挑戦してみたい活動と夢が記されているからでしょうか…

彼女の存在は今までの人生のなかでも
大切な出会いのおひとりとなるのでした。。

…と…そのような彼女ですから

この度の封筒にも
丁寧な新年のごあいさつが
つづられているのかな…

楽しみに封をあけて
手紙を開くのでした

一枚目…

年賀状のお礼と優しき配慮な言葉が
つづられているのでした

二枚目…

突然で申し訳ありませんが
1月15日付にて
ウエマツを退職する事となりました…

…と二枚目は はじまるのでした。。

…え…

15日って… 
…15日って

えーっと、、…昨日!!
  

昨日ウエマツさんへ行った時は
この重大なお知らせを知らずに
偶々足を運んでいたのでした…

お店の方も誰一人と退職される様子を話されなかったうえに
退職されるご本人もいつものように
ニコニコとお変わりない対応でしたので

まさかその日に退職されるとは
全く知らなかったのでした…

…でも

今になっておもいだしますと
ニコニコされてるみなさんの瞳のなかに
少し遠くをみているような
お店の空気は静かだったようにおもいます

そして 
タイミングのイタズラでしょうか…

帰る間際になって1人のお客様がいらっしゃって 
彼女はお客様と対応されていましたので

こちらは邪魔にならないようにと
今年もよろしくお願いします!と

手を振りながらウエマツを後にするのでした。。

…もしかしたら…あと少し 

いつものようにおしゃべりしていれば
彼女から直接大切な節目を聞くことができたのでしょうか…

…それとも…もしも1日遅れずに
手紙が受け取れていれば

1月15日にちゃんと彼女へお礼を言えたのでしょうか…

グルグルとタイミングの節々に
悔やんでしまうのでした

…それでも

何も知らずになんとなくウエマツさんへ
足を運んでいた不思議なタイミングでは

もしかしたらタイミングのカミサマは
ギリギリのタイミングのなかで
運んでくださったのかもしれません…

今 おもえば
直接この度の急なご報告を聞いていたら
いつものようなバイバイを交わせないで
しんみりしてしまったかもしれません…

…と お手紙は

三枚…四枚と続くのですが
やっぱり涙がとまらないのは
彼女の不思議な優しさがわたしの心を素直にさせてくれるのでした…

。。昨日では 

映画館からお家へと戻ってきた矢先…
1通のお手紙からは
まるで映画が上映されるような人生のひとコマに

しばらくどちらが映画なのか…
もしかしたら人生とは
毎日が映画なのかもしれない煌めきに 
まぶしい時間を感じるのでした。。

そしてどんなときも
一期一会なる心もちを忘れないように

出会える方々と少しでも
まぶしい人生なる映画を上映できたら
とおもうのでした。。



{03304B9F-A069-452A-A75D-06D784066A2C:01}