わたしの世界のはじまり。 | 日本画家 榊山敬代 オフィシャルブログ 人生こんなもん。Powered by Ameba

わたしの世界のはじまり。


新緑がまぶしい
五月のはじまり

今年は数年ぶりにゴールデンウィークを
実家にて過ごすことができたのですが

年を重ねるにつれて
実家の環境も目まぐるしく変化しておりました。

かたわら
近所の空に響く

街の音色
風の薫り
夕方の色

わたしを育ててくださった気配など
昔のおもかげはほのかにそのままでした

誰もいない実家のリビングのソファーで
そっと足をのばして目を閉じてみたなら
時おり二階のドアがバタン…と閉まる時
誰もいないはずのお家に
風さんが家のなかを通り抜けてく気配に
とても懐かしいかんじがするのでした。

二階にあがってみれば
わたしの部屋の本棚をのぞいてみます。

アンドリューワイエス、ミュシャ
ゴッホ、シャガール、山下清、川合玉堂
レイモンペイネ、デュフィ、、などなど

すべては小学生の頃から美術館へ 
足を運ぶ度に購入したものばかりです。

本は読めない子供時代でしたが
画集という大きな本を開くのは

まだ知らない未来をめくっていくようで
画集の世界へ憧れを抱いているのでした

本棚をあとにして
むかったのはピアノの部屋へ…

サラサラとした黒くて大きなカタマリは
時間がとまったように眠っているのでした

そのカタマリを起こさないようにと
椅子に座りスッとふたをあけてみれば
白と黒の牙が並んでいて
両手をしずかに牙へと沈めてみると
寝起きのような音色にカラダが目を覚ましていくようでした。

ピアノさんはわたしのこと
わすれていないかなぁ…

ピアニストを目指していた小学生時代を
おもいだすのでした。

このグランドピアノが置かれた部屋は
防音室になっていて
学校へ行く前の早朝に練習したり
夜遅くまで練習できる環境など
ご近所に迷惑にならないようにと整えてくださった部屋なのですが

キュッと重い扉を閉めた瞬間に
シーン…とする空気は
黒色のカタマリとわたしとの世界がはじまるように

やがては
孤独を愛するはじまりだったのかもしれません。

友達と遊んでいるとピアノが気になり
ピアノを弾いていると安心するように

人と接することがあまり得意ではなかった
わたしにとりまして
何かに没頭することによって居場所を感じていたのかもしれません。

ひとりはさみしくなんかないよ
わたしにはわたしがいるからね

ひとりに没頭すると
時おりきこえてくる
不思議な安心感です

…こんなふうに

実家へもどりますと
小さい頃のわたしが

部屋のところどころにいるように
何も変わっていない自分へ安心してみるのでした。

かたわら
廊下の鏡に映るわたしは

ショートカットとズボンスタイルだった小学生時代から
ロングヘアーとスカートスタイルへと変わり

毎日鏡に悲しく映っていた自分へ
大人になったらこうなりたいねと

言い聞かせていたイメージへと
ほんのすこしだけ近づいてきたようで

変わらないわたしと
変わりゆくわたしは

この廊下の鏡がただ正直にと
映し出してくれるようでした

…つづく…(いつの日か)


…さて

きょうはわたしの幼少時代のひとコマを
ほんの少しつづらせていただきましたが

2月の個展をきっかけに
わたしをはじめて知る方も増えてまいりましたので
すこしの自己紹介でした…

かたわら

ブログを開設した当初から
お立ち寄りいただいてる方もいらっしゃいますし

最近ブログの綴り方を見直してみてるところです。

個展ではブログを楽しみにしていると
おっしゃってくださる方もいまして
そのような方々へもたくさん更新したい
キモチはやまやまなのですが
物事に追われると更新が途絶えるという
不器用な流れはなんとかしたいものです


自己紹介はさておき…

前回のブログでもお伝えしたように
きょうは画像をアップしたかったのです。

…と いうことで

実家のお庭の小さなひとコマと
幼なじみの友人と近所のカフェにて
午後のお茶を交わした甘くて食べ過ぎなひとコマを
お届けしたいとおもいます…


まずはお庭の世界

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すずらんのひみつ


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妖精のパレード


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しげみのざわめき


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ムラサキにひらくとき


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つぶらなつぼみ


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こちらは父親作のレタス花壇
帰る頃には全部おなかの中へ


お庭の植物画像はまた後日にて
ところどころアップしていくと
いたしましてスイーツの時間へ…



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まずはじまりは
シュークリームでカンパイ


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イチゴタルトのおめかし
 
 
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もっちりジューシーな
フレンチトーストのひなたぼっこ
冷たいソフトクリームとともに

そして 奥には
小さく三角
チーズケーキ
 
そのほかにも

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ババロアやタルトや
シューアイスやプリンや…

まだまだつづくのですが
どれも半分ことはいえ ついつい
食べ過ぎてしまいまして反省です…

けれども

ながらく地元でこういう
時間がなかったなぁ…と

たまにおもいっきり味わうからこそ
ありがたく感じるひとときでしたが 
次回は一品にしぼりたいとおもいます。。


きょうは実家という舞台にて
わたしの世界のひとコマでした

またところどころで
榊山敬代こんなもん。

と…ご紹介できればとおもいます

そして

今までブログの時間をお休みしていた分
少しずつ文章の世界も広げていけたらとおもいます。。