9月のおわりに。 | 日本画家 榊山敬代 オフィシャルブログ 人生こんなもん。Powered by Ameba

9月のおわりに。


ツクツクボーシ…と

ときおり
かすかに

秋色の準備をはじめている
遠い木々のすき間から

夏のおわりが感じられる気候となりまして
いよいよ夏の気配もフェードアウトです。

そして

御嶽山が噴火しましたニュースには
自然界への畏れをあらためていだき

被災者の方々をおもうとむねがいたみます…心よりお見舞いを申し上げます。

そのような気配に包まれた
9月のおわりには
なんだかそわそわといたしますが

明日は10月と
秋の入口の頃をむかえました。

みなさま体調などくずされていないでしょうか…

きょうも東京は
美しいお天気で

きょうもわたしは
絵を描いている事

あたりまえの景色のようで
まぶしい時間であることに

御嶽山の噴火は
いつもにまして

日常の平和な時間へ
喝をいれてくださったようにおもいます。

そして

しずかな絵画のような山が
ドーンと噴火する光景には

すこしの古代をおもいだすような
不思議な感性へと誘われるように

眠っていたDNAが
一瞬 目を開くイメージとでもいいましょうか…

安全に安心にととのえられた今の世界でも
大自然は生きていて
きょうも大自然と共に生きていることを忘れないようにしたいです。

そのようなことにおもいをはせながら
ふと御嶽山の噴火した画像を眺めていますと

古代に自然や太陽に手を合わせてきた人類たちの
真剣なこころ模様が浮かんでくるようでした。

きっとそのような自然を尊ぶ姿勢とは
今の時代も忘れてはいけないように

そしてもしかしたら

表現することの素朴なエッセンスのはじまりにしましても
その頃のこころから
つながっているかもしれないとおもうと
しずかに感じてみたくなります。

表現のカタチとは
言葉と共に器用に変化してきましたが

時には自然界の気配から
太古の頃のこころまでも
想像してみたいものです。

さて。

現実では御嶽山が噴火するかたわら
榊山という小さな山もクツクツと…
煮詰めている日々がつづいております。

今月は 久しぶりに個展会場へと足を運びまして 色々と確認しておきたいことなど
途中段階での打ち合わせをいたしました。

会場に対して作品数がまだ足りないですし
これから追い込んでいくわけですが
とりあえず今は制作に専念したいとおもいます。

今回の個展では
おおまかなテーマは決まっていたのですが
軸となるタイトルがなかなか決まらずにいて
ながらく悩んでしまったのですが…

9月のおわりをむかえましたら

ようやくタイトルなる
小さな芽を発見したかんじです。
以外にもとってもシンプルでしたが…

10月からはこのタイトルに基いて
新作も考えなおしながら今まで制作してきた作品たちと繋げていけたらとおもいます。。

ところで制作の合間に
9月のなかば頃では。

とあるインタビューを受けることになりまして
お話しさせていただく機会をいただきました。

わたしにとっては自らの原点のような
話していて小さな人生を振り返るような
興味深い対談時間でした。

この模様は
とあるカタチのひとコマとなる予定…
とのことですのでささやかなたのしみに
しばらく待ちたいとおもいます。。

また

9月のはじまりでは
とても久しぶりに着物を着る機会がございました。

海外の方も交えたホテルでの昼食会でしたので 着物で参加させていただいたのですが
やはり着物はよいですね…
いつも制作ではツナギスタイルなので
たまには日本の女性であるたしなみとして
このような機会を大切にしたいとおもうのでした。

ところで
わたしの髪はおへそまで長さがありまして
長すぎてまとめ髪がむつかしいと言われることが多いのですが…今回もなんとかくるくると綺麗にまとめていただきました。

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髪の膨らみからウネウネの表現まで。
かぎられた髪の素材で制作される
まとめ髪の世界とは技なるひとコマです。


さて最後に。
ただ今の制作状況ですが…
 
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こちらは65.2×65.2cmと
サイズは15号にて。
夏休みにこしらえた作品サイズとおなじでして
わたしにとってはおおきく感じてしまうサイズなのですが
気合いにて 取り組み中です。。

9月の新作では先日Facebookにて
作品の部分を更新していただいています。

それから ラクガキでは

絵皿の水面にうつる月をラクガキしてみたのですが  
説明が無いので 伝わるか心配でしたが
ちいさなお月見の模様がお届けできたでしょうか…

さて。
10月もおそらく

Facebookから更新していただくことが多いかもしれませんが
制作過程のひとコマなど通して…

ちいさいな芸術の秋になればとおもいます。