ひと段落と準備のとき。 | 日本画家 榊山敬代 オフィシャルブログ 人生こんなもん。Powered by Ameba

ひと段落と準備のとき。



…お久しぶりな

更新となりました。


気がつけば

道ばたには

どんぐりが
コロコロと

紅葉の葉は
カサカサと

色づきはじめた
実りと紅葉の季節も

そろそろ
フェードアウトな

11月のおわりです。


みなさまは
いかがお過ごしでしょうか…

こちら

わたくしは

昨年の今頃から
ひたすらに描いて
走り続けておりました

二月の個展
七月の個展

そして
オーダー作品の制作へ。。

…と

燃え続けていた
タカヨエネルギーも

そろそろ

あたらしいエネルギーを
蓄える時期となりましょうか…

最後のオーダー作品を
先週に終えましてからは

なんだか
チカラがぬけてしまいまして

すこしの
脱力感に

つつまれております

かたわら…

急きょ
次の展開へのご縁をいただきまして

あたらしい
打ち合わせに
あらためて
緊張していたりと

気をはりつめていたつもりだったのですが

今週のなかば頃から。

体調をくずすような
ダウンはしていないものの

とうとう…

五年ぶりくらいに
声だけが枯れてしまいまして。

そのうえ

一日だけ声が全く出ないという。

都合のよろしくない日を
体験しておりました。。

どうやら
カラダは正直な生きものでして

すこしはしずかにお休みなさいとの
カラダからの警告だったのでしょう

か…

…しぶしぶ

来年の年賀状をこしらえながら
しずかに過ごしておりました。

翌日からは
すこしずつ

声が

…・。 …ぁ"。…あ"。

カラカラと
もどってまいりまして

声の出る
ありがたさと

おしゃべりなわたしが無口ですと
別人のようだなぁ…と

人は
ことばや声を発しなければ

雰囲気までも変わってくるようです。。


そのような

お久しぶりの
カラカラ声のなか。

おもいだすのは

二十代のなつかしきわたしと
再会しているかのようでした。。

あの頃は

ひとつの作品を
完成させていく度に

ノドが痛くなり
声はカラカラになり

熱が出ては
ダウンして…

とにかく
必死に不器用でしたので

絵を描きあげるという
エネルギーの使い方が

わからない時代でした。

そのうえ

寝る時間が
もったいない

とおもっていた頃は

時には絵の上で
床に横たわって

仮眠をしながら
絵を描いていた時代もありましたが

今おもえば

このような姿勢では

作品までもが
苦しい絵肌になるかもしれませんし

カラダも悲鳴をあげることでしょう…

やはり

睡眠と
食事と
制作と

けじめをつけて。

時間にメリハリを
つけるからこその

集中時間とは

カラダも
ココロも
疲れませんし

むしろ集中力が高まるように
おもいあらためている
三十代です。


ところで

エネルギーの使い方や
エネルギーの発電法は

人それぞれ
ちがうわけですが。

わたしは
やはり

日本画の素材と触れることに
はじまり。

絵をつくることのはじまりへ…

エネルギーをつかい
そして
エネルギーの源へとつながり…

わたしに宿るエネルギーは

つくることの時間へ
いかしていけたらなぁとおもうばかりです。

そのような
タカヨエネルギーですが

二十代は
漏電ばかりしてしまい
うまく使えていなかったものの

三十代になりまして
変わりましたことは

一日中絵を描いていても
カラダが疲れにくくなりました。

けれども

不思議なのは

絵筆を置き
作業を終えますと

トタンに

とっても疲れてるかも…と
おもいだす感じですから

絵を描く時間が
不思議なエネルギーの時間へと
変わってきたようにおもいます。

やがて

そうして
生まれる作品は

観てくださる人へ
何かテレパシーとして
伝わるのでしょうか…

なんだか元気が出てきました…!
なんだかやる気が湧いてきました…!

…と

なんだか
気がついたら

観てくださる方々から
そのような言葉をいただくようになり

なんだか
そういうキモチが

ただ素直に
うれしくて

そうして
わたしは

めぐり逢う方々から
描くエネルギーの源をいただいているということに

個展というカタチで
日本画を表現してみる度に
おもわせてくださいます。


そして

ひとりで描いて居るようで
だれかへ描いて居るようで

そんなふうに
エネルギーを描きためていきたいものです。。



さて。

今週のはじまりは

先日ブログでつづらせていただいた
オーダー作品

「あなたにめぐり逢えてほんとうによかった」

の新作の額装を
最終確認いたしまして

いよいよの旅立ちに

いってらっしゃいませと
最後のお別れをしてまいりました。。

先日のブログでは
おどろく程の多くの方々が
シェアしてくださったようでして
ほんとうにありがとうございました…

作品のひとコマが
ネットを通して
言葉を通してつながれる時代へ

あらためて

このような環境を
たいせつにいかしていけたらと
おもいます…



…ところで

作品の旅立ちに。

といえば


先日

オーダーをご依頼くださったお方からのご質問で

長い時間描きあたたためた作品を
手放すキモチを聞かれたのですが


そこで

浮かんできた光景は

へその緒
でした。。


おそらく
わたしと作品が向き合っている時とは。

へその緒のような糸で
つながっているのだと

イメージが浮かんでくるのでした。

それは

描きかけの作品と離れていますと
なぜか作品の気配が気になりますし。

また
描いてる時は

作品へ自らの栄養を
与えているようにも
感じることがあります。

けれども
不思議なことに。

嫁ぎ先が決まりますと

パチ…と

繋がっていた愛着なるヒモが
とかれたのように

自分の一部から
分身へと変化するイメージでしょうか…

そのように
作品をおもうと

分身なる
作品とは

その人の気配が
隠せない生きものですから

日々の環境など
色々と心がけたいものです。

それは

たとえば
生きることの基本かもしれませんが

カラダに良いものを食して
身の回りのお掃除を大切にして
ココロが喜ぶことを大切にして
ドキドキとワクワクを忘れぬよう…

そんなふうに

ささやかな
自分づくりから

ものづくりをしていけたらとおもいます。


…と

いうことで。

ただ今

しばらくの
ひと段落の合間に。

次なる活動へむけての
タカヨエネルギーを

満タンにしたく…

あたらしくて
フレッシュな作品が

元気に生まれますよう…


あたらしき
2014年へむけて

準備と
充電と

ととのえていきたいとおもいます。。


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