芸術の秋に。 | 日本画家 榊山敬代 オフィシャルブログ 人生こんなもん。Powered by Ameba

芸術の秋に。



十月も
いよいよ

秋めいてまいりましたね…



なかなか
言わせてくれない

あたたかな気候が
つづいている近ごろです。

けれども

キモチは
秋の気配に

ワクワクと…

味覚の秋
芸術の秋

秋のはじまりは
感性なる五感を

ソワソワさせてくれます。


きょうは
芸術の秋

と いうことで

近ごろ触れた
美術や音楽のひとコマを

つづっておこうとおもいます。。





photo:01



コチラは

先月へと
さかのぼりますが

芸術をこよなく愛する友人のお誘いに
鑑賞する運びとなったのでした。

久しぶりに鑑賞した
日本画の世界では

なんだか
新鮮な眼差しから

作品と触れ合う自分がいました。


竹内 栖鳳(たけうち せいほう)は

戦前の日本画家。
近代日本画の先駆者で
戦前の京都画壇を代表する大家。

動物を描けば
その匂いまで描くといわれた達人…

とのことで

動物の作品を中心に
日本画の色彩を楽しむことができます。

竹内栖鳳を鑑賞して

筆のタッチや
絵具ののせ方

すべてからは
お人柄がにじみ出ているようで


竹内さん…

おそらく
O型かB型でしょうか…

作品を眺めながら
友人と勝手に
竹内栖鳳の人物像を

想像してみたり…

作品の鑑賞時間とは。

知識や技術などといった
左脳的な見方よりも

時には

作品から香る
作者の人柄や
作者の背景
作者の眼差しなど

それらは
勝手な想像にすぎませんが

芸術を鑑賞することの
たいせつな心として

人間らしさなる感覚を
作品から感じていきたいものです。

そのなかで

イイな…
スキだな…
惹かれるな…

そのように
心がとまる作品と出会えた時

作品は微笑むように
その心へ鮮やかな感覚は
彩られていくように

芸術とは

そんなふうに
触れていきたいものです。。


photo:02



そして
コチラ

またもや
日本画展なのですが

日本画を専門とした美術館
山種美術館をのぞいてまいりました。

コチラは


…そうだ。
山種美術館へ行こう。


ふと

おもいつくかのように

付近を歩いていたさなか
足を運んでみたのでした。

会場を入りまして
おどろいたのは

入場者が多いことでした。

けれども年齢層が高く
わたしくらいの年齢の方は
ひとりふたりすれ違うだけで

なんだか
違和感と偏りと

日本画を囲んだ
このような会場の風景に…

興味が湧いてしまうひとコマでした。


おそらく

院展が再興100年を迎えることを
記念された展示だからでしょうか…

…けれども

このままでは

若い世代は
日本画離れになるかもしれないなぁ と

垣間見た現実に…


…ならば

わたしにできることとは

何なのか。。


新しい日本画を追求されてきた
日本画の数々と向き合いながら

観察してみるのでした。


展示の内容は

速水御舟(はやみ ぎょしゅう)
に焦点をあてた展覧会。

従来の日本画にはなかった
徹底した写実 細密描写から
象徴的・装飾的表現へと進まれた
速水御舟の人生が流れていました。

40歳という
若さで生涯を終えますが

もっと描きたかっただろうなぁ…

ひたすら描きつづけてきた
速水御舟の息吹が感じられる展示でした。


ところで

ご紹介した展覧会ですが

どちらも
10月14日まで…

とのこと。

戦前の日本画家 竹内栖鳳 から
戦後の日本画展 速水御舟 まで

日本画の歴史を
散策するように

合わせて鑑賞してみるのも
たのしいかもしれませんね。。



photo:03



つづきまして

音楽では
BLUE NOTE TOKYOへ…

この度は

名古屋ブルーノートにて
ながらく勤務されていたお姉さま

じゅりさまとご一緒に
ゲスト招待していただきました。

なにかオススメの音楽はないか
相談してみたことがはじまりで

じゅりさまは
コチラのライブを

ご案内してくださったのでした。

リー・リトナー(g) with ハーヴィー・メイソン(ds)
ジョン・ビーズリー(key)&トム・ケネディ(b)
and special guest 渡辺香津美


スタジオミュージシャンでは
達人なる大御所とのこと

わたしは知らなかったのですが…

音楽業界では
知らない人はいない達人です。

スタジオミュージシャンということで

マドンナとか
ナントカ…と

著名なアーティストたちと共に
リズムを刻まれてきたのですから

ドキドキしながら
会場へ足を運んだのでした。

はじめて耳にするので
なじめるのか心配していたのも

つかの間…

気が付けば

心臓を通り越して
背骨を貫通しまして

カラダ全身は
音色の振動に

揺さぶられるように…

音色は飛び散るというよりも
地面から這うように迫ってくるのでした。

そして

リー・リトナーさまは
奏でながら

時おり

ニコッ
ニコッ

と 微笑まれていたのですが

そこで

ふと

最近の制作風景を
おもいだしたのでした。

そのひとコマとは

個展を終えてからの
近ごろの制作時間なのですが

気がつくと
とつぜん

ニコッとしてしまうことが
多くなったのです。

はたからみたら
ひとりでニコりとするのは
不気味な光景かもしれないのですが

ただ
絵具をのせている作業のなかで

時おり
ニコッと湧いてくる感覚に

不思議をおもっていた
ところだったのです。


そして

リー・リトナーさまの
ニコッとされてる光景をみていましたら

自然と腑におちるものを
感じたのでした。



心とカラダって

つながっているんだぁ…



…それは

とてもあたりまえのようですが
とても輝きに感じたのでした。


そして


手先の面影は

ハートなる心

そのものでした。


リー・リトナーさまをはじめ
極められたミュージシャンの手は

生き様を正直に
感じさせてくれるのでした。。



…演奏後

じゅりさまは
おっしゃいました。

彼らは楽しそうに演奏されてるけど
相当な練習と努力をされているとのこと…

ブルーノートのわずかな現場でも
彼らの練習量には驚いたそうです。

日頃の努力と
日頃の意識と

表現を発信することの
きびしくもたいせつな

このような姿勢には
背筋が伸びるのでした…



さて。

胸を燃やしていただき
背筋を正していただき

さぁ
かえりましょうとなりました時。

おどろくも

以外な展開へと
いざなわれていくのでした。。



「ォオ~!ジュリ~!」

「ワ~ォ!ジュリ~♫」


ハーヴィー・メイソンさまと
トム・ケネディさまが

じゅりさまを見つけるなり
声をかけあっているのでした。

この度は

リー・リトナーさまのマネージャーさまから
席を用意してくださったわけですが

じゅりさまとおふたりが
あいさつを交わすお姿には

名古屋ブルーノート勤務時代から
メンバーの方々から信頼されていた面影に包まれていたのでした

わたしは

ジャパニーズペインター
とご紹介いただきまして。

あれこれ
話しているうちに


じゃぁ…

リー・リトナーさまに
会いにいきましょう!

という流れになりまして。

ハーヴィー・メイソンさまの
大きな手につながれながら

楽屋へとむかうのでした。。


…と

いうことで


記念のひとコマです。



photo:04




とても気さくなお方でした。

ご挨拶と自己紹介しまして
その場を後にしたのですが…


いつもの
日常のなかで。

展開とは
どのようにみちびかれていくのか

わからないから
おもしろいです

だから

何もなくても
しずかな時も

ワクワクしていたいと
おもわせてくれるのでした。。




さて。

まとめてつづってしまったので
長くなってしまったのですが。。

制作では

オーダー制作を
慎重にすすめております。

また

先週のきょうは
ギャラリーにて


photo:05



名古屋へと嫁ぐ新作の額装を
最終確認いたしまして


いってらっしゃいませ…、


我が子を
見送ったのでした。



今週末は

新しいオーダー作品の
オーダーパネルが到着しますし。

音楽から
エネルギーを頂戴したところですし。

芸術の秋ですし。


燃えたいとおもいます。。


みなさまも
芸術の秋を

心より
おたのしみいただけますように…


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