さくらい先生の言葉。 | 日本画家 榊山敬代 オフィシャルブログ 人生こんなもん。Powered by Ameba

さくらい先生の言葉。



ピーヒャラ
ぴーひゃら

きょうの近所では

お祭りの気配で
にぎわっております。


そして
お空も



photo:03




踊っているように
みえるのでした。


また
反対側の空では…



photo:02




夕陽のなかで
雲は 泳いでいるようでした。


空という空間にて

浮かぶ雲は
こんなにも
個性があるとは…

人間界にも
似たような
気配を感じます。


きょうは。

個性的な空を
眺めていましたら…

以前 ブログに
登場しました

美術科高校時代の
さくらい先生をおもいだしまして

先日

久しぶりに電話をした際に
先生がおっしゃっていた会話が


再生されるのでした。。。



「… 日本画の世界はね
中途半端じゃ 難しいね…

たとえば

伝統技法をみっちり継承していく道か

全く新しい発想で突き進む道か…

どちらかを 極められたら いいね。」


… はい
その通りですね

ただ うなずくのでした。


そして 先生は
たずねるのでした。


「ところで…

回る絵は

どうしてる??」


なつかしき 回る絵…


回る絵 とは。

日本画が回転する作品を
卒業作品として発表したのですが…


その作品とは
コチラ。



photo:04




今は 回らなき

自分のなかでは
伝説の作品です。


コンセプトは…

この世は

陰と陽で
回転している図

を トンネルのように
表現したかったことを おもいだします…

今もこのイメージは
信じているひとコマですが

若かりし頃のわたしは
アタマがエブリデイ

宇宙でした。。


そのようなわけで。

最初は

トンネルの様な筒をイメージして
円形を作りたかったのですが
作り方がわからず…

さくらい先生へ
相談してみましたところ


「四角じゃ…ダメなのか??」


との 問いに


「四角以外じゃないと いけないんです!」


迷わず 答えますと


「…四角で考えられないのか⁇」

「…四角もな、いいカタチだぞ?」


先生は

わたしが 四角のパネルを
作ってくれるように説得しておりましたが

やがて 先生は
口を開くのでした…


「ん~…

じゃぁなぁ~

円形は無理だから~


六角形は …どぉだ?」


その日からと
いうもの…

先生には
迷惑を かけながらも

六角形のパネルを

見事に
完成させるのでした…


そこまでは
良かったものの

次に浮かんでくるイメージを
先生へ 相談してみるのでした。


「作品を回したいです…!」


どうしたら回せるのか
父親と話し合ったイメージを
提案したのですが

先生は 大反対でした。


「… 止まっていては ダメなのか⁇

六角形まではいいとしてもなぁ…

そのうえ
機械で回すことだけは イカンぞ!」


今 おもえば
先生のおっしゃるとおり

父親まで巻きこんでおり

やりすぎな
発想でした…


けれども 当時は

挑戦してみたいキモチだけに
動かされてしまったのでした。。。



そのような
思い出も

過ぎてみれば

先生との
苦笑いが止まらない
笑いばなしへと
変わっているのですから

人生こんなもん な ひとコマです。


そして 先生は 言いました。


「あの 回る作品はな、

冷静に考えてみたら
面倒だし、手間もかかるし
ひらめいても、諦めることは
簡単でしょ?

でも、何で完成できたとおもう?

…それはね

純粋に真っ直ぐ進んだからこそ
できることなんだよね。

でも、

歳をとって経験していくと
人間は、面倒な事は避けるし
ずる賢くなる…

いくつになっても。

純粋に信じてつらぬくキモチってのは


難しいけどね

いちばん 大切だからね。」



先生が当時
反対された事も

本当は
わたしが どれだけ本気なのか
試していたのかもしれません…


誰かに 言われたから…
誰かに 反対されているから…
誰からも 受け入れてくれなくても…


他人の様子に合わせて
信じるのか

自分が素直におもえることを
信じるのか


選ぶのは自由ですが

純粋なキモチを
優先できるように
強くなりたいものです。


そのためには

失敗や笑われることをおそれず
ただ 素直に挑むことでしょうか…



…きょうは 。


さくらい先生の言葉を
つづっておきたいなぁ と

ふと おもいました…

そう おもえるタイミングも
なにかの流れかもしれませんが

明日も

ありのままの心を
刻んでいきたいとおもいます。。。



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