Fancyを描く前に。 | 日本画家 榊山敬代 オフィシャルブログ 人生こんなもん。Powered by Ameba

Fancyを描く前に。



昨日より

Fancyの新作の下絵を
こしらえております…



photo:01




この度

Fancyをご依頼いただいたお方は

春の個展の際に
会場に数点出席していた

Fancy に
目がとまったようでして

ありがたい出会いでございました。


そのうえ

Fancyを新居へ
飾りたいイメージをご相談いただき

サイズなど
色々なご要望をうかがったうえで

Fancyを描かせていただくことになりました。


その いくつかの
ご要望 とは…


まず はじめに。

息子さまお二人が
まだ中学高校生 ということなので…

カラダは描かない構図でのご要望を
いただきました。

Fancy は
女性では ないのですが…

年頃の息子さまをもつ
奥さまの視点には

Fancyのボディは
ちょっと 刺激があるので
NG とのこと…

家族を気にされる愛情が
ほっこりと感じられるひとコマでした。


つぎに。

Fancyが 飾られて居るイメージを

こんなふうに
おっしゃっておりました…


朝目覚めた時…
階段を降りながら。

就寝の時…
階段をのぼりながら。

家から外出の時…
階段を降りながら。

家へ帰ってきた時…
階段をのぼりながら。


奥さまにとって
家の階段 とは

日常のなかでも
大切な場所であることを
教えてくださいました…

たとえば
目覚めて

元気がない朝も。

階段を降りながら
Fancyと目が合ったなら

なんだか 元気が湧いてくるかもしれない…

また ある日は
イマイチな気分で帰った時。

階段を見上げて
Fancyと目が合ったなら

元気な気分に
切り替えてくれる気がして…

… と おっしゃるのでした。


そのような
イメージとは

とても 貴重なエッセンスです。


この度の
Fancyは

Fancyの表情や
ポーズから

そのようなキモチが
にじみ出ることを
イメージしながら

描き進めていきたいとおもいます。。


そのようなわけでして。

きょうは
アタマの上で。

自分も階段を

上がったり
下がったり

生活の情景をはせてみながら
Fancyと向き合ってみるのでした。



… すると。


オカエリナサ~イ

オツカレサマ~

オハヨ~

キョウハドォダッタ?

イッテラッシャ~イ


このような言葉たちが

ヒソヒソと
Fancyから

ふくらんでくるようでした…


さぁ。

このようなイメージの
Fancy が 誕生できますでしょうか…


しばらく
お母さんな気分にて

アトリエに
こもりまして

がんばりたいとおもいます。



iPhoneからの投稿