伊藤若冲の鳥獣花木図屏風。 | 日本画家 榊山敬代 オフィシャルブログ 人生こんなもん。Powered by Ameba

伊藤若冲の鳥獣花木図屏風。








日本画家 榊山敬代オフィシャルブログ 人生こんなもん。 Powered by Ameba




きのう の 午後から。


ずー・・・っと



アトリエ の 網戸 に

止まって いた 虫さんです。


カメラを向けて 近づいても

逃げることなく

イロイロ な ポーズ を きめてくるので


そのまま

そっとしておいて しばらく ながめていました。


網戸 という

ドット な キャンパス の なか に

虫さん + 空 + 雲 = な 風景 に


ふと。

どこかで みたことのある

とある 作品 を おもいだしました・・・




日本画家 榊山敬代オフィシャルブログ 人生こんなもん。 Powered by Ameba




伊藤若冲さん 作

鳥獣花木図屏風。


日本画を手法として

日本の誇るべき 江戸時代の絵師です。


コチラの作風の特徴は。

格子状 の ドット から 構成して

描かれた 作品で

まるで パソコンの画像を 拡大したかのような

ドット の 表現から 描かれた 作品として 知られています。


現在では。

伊藤若冲 は「奇想の画家 」 と 呼ばれ

写実 と 想像 を

巧みに融合させた世界観 が 魅力的 な

歴代でも みかけない 絵師 と いえるでしょう。



昨日は。

ふと 網戸 な ドット の 風景 から

鳥獣花木図屏風 の 情景 が よぎりまして

若冲さま の ことを 久しぶりに おもいながら

制作していたのです が…


鳥獣花木図屏風 に ついて。

実物 を 拝見した時の 感覚が よみがえるのでした。


作品 と 出会った時 の こと。


「・・・?

若冲さんじゃない気がする~・・・」


どうも。

ご本人が手掛けた 気が しなかったこと を

おもいだします。


アイデアは 若冲さまだと しても。

画風から は ご本人の気配を 感じないのでした。


その キモチは。

根拠のない わたしの勝手 な 感性からです が。


屏風 という 大作 な こともあり

弟子 が 手掛けたとも 伝えられている この作品は

世間でも イロイロな疑惑が 出されているのです が

はたして。

若冲ご本人 の 意志が すみずみ まで

彼のエキス なのだろうか… と 投げかけてみますと。



・・・? 。



もし。

若冲さん の 世界観だとしたら。


もうすこし こうするんじゃないかなぁ… とか

ココに コレは 描かないんじゃないかなぁ… とか

絵具の のせ方 に 違和感があるなぁ… とか

もし 本人 が 手掛けていたとしたら

身体も目 も 弱っていたからなのか… とか


とにかく モヤモヤ してしまう作品です。


そのモヤモヤ も。

描く側 として の

素直なキモチ として。


スッキリ させてくれない ひとコマです。



そのような わけで。


むかしから

死後 の ささやかな 夢 が あるのですが…


わたし の 人生 が 終えるとき。

あの世へ いく途中に

ちょっと 寄り道をしまして。

鳥獣花木図屏風 は

ほんとうに 伊藤若冲 の 作品なのか・・・


もし 知ることができたら

それは うれしい この世の お土産話し と なりそうです。



人間がこの世に つくる作品 とは

イロイロな角度から 鑑賞しますと

おもしろいです。


その おもしろさとは。

知識が全く無いところから 鑑賞しますと

おもしろいです。


その おもしろさの はじまりは。

自らの 感性だけに 耳を済まして こそ ですが…



伊藤若冲さま の 鳥獣花木図屏風。


はて。

真相 は いかに・・・