以前、書いた小説で、幼い息子に、「勇気ってどういう意味?」って聞かれた主人公(父)が、「権威に屈服しないこと」と答える場面を書いた。
「権威」とは、何も「地位の上の者からの力」というような狭い意味では決してなく、自らの内にある「めんどくさいから、この程度でいいや」とか、「こんなこと言うと、まわりから嫌われそう」とか、「なんか、いま違う流れだし、触らないでおこう」とか……
そういう卑屈な内心ベクトルの一切も、自分を縛る「権威」だと感じる。
自己実現への意志を圧殺する、そういう「権威」には、常に敏感に、もしも、そういう「権威」に負けたときには、せめて負けたことを意識して、使わなかった勇気は貯金して、次の成長に繋げたい。