中学総合的研究国語三訂版が刊行されました! | 榊邦彦 OFFICIAL BLOG new

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けれど一方で、言葉や愛がまったく立ち向かうことのできない不安や困難も、
また、存在しないのではないか……僕は、今そう思っている。
『100万分の1の恋人』榊邦彦(新潮社)

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本名の方のお仕事のお話。

刊行以来7年、売れ行き好調の『中学総合的研究国語』ですが、重版や改訂、新装を重ね、今回、三訂版が刊行されました。⇒中学総合的研究国語 三訂版

 


 

国語の参考書の中に、「映像の読み解き方(漫画・映画・広告・写真)」があるという、異色で挑戦的な参考書ですが、今回の三訂版では、この「映像編」があれこれ、バージョンアップしたものになっています。中でも、「漫画を読み解く」の章では、井上雄彦さんの『スラム・ダンク』を六ページにわたって、新しく取り扱いました。井上雄彦さん、許諾してくださり、有難うございます!

他に取り扱っている「漫画」は、『はだしのゲン』と『海猿』。
『はだしのゲン』の作者の中沢啓治さんは、つい一月前の12月19日に亡くなりました。
しかし、たとえ作者は亡くなっても、中沢さんの魂は、作品の中で永遠に息づいていくのだと思います。
『中学総合的研究国語』のページが、反戦・反核を訴え続けた中沢さんの思いを次の世代に引き継いでいく、ほんの小さなお手伝いになっていたらよいのですが。
中沢啓治さんのご冥福をお祈りいたします。

『海猿』の方は、航空機の海水着水事故から、乗客を助けた後のシーン。
「命」とは何かをせつせつと語る静かな場面です。
昨年夏に公開されて大ヒットした映画『BRAVE HEARTS 海猿』も、航空機事故を取り扱った作品でした。(ストーリーはかなり変更されていましたが。)
『中学総合的研究国語』では、7年前の初版刊行時から、この場面は取り扱っていたのですが、映画のおかけで、もしかしたら、「なんだかタイムリーな感じ」が醸し出されているかな(笑)

ということで、『中学総合的研究国語三訂版』、よろしければ、ご高覧くださいませ。

もちろん、「文法」「読解」「作文」「古文」といったページも、個性的&斬新&重厚な出来具合ですよ!
手前味噌でした。……あ、あと、CDも付いているので、僕の声が聞けます(笑)