「デイヴィッド・フォスター&フレンズ ジャパン ツアー 2010」に行ってきた! その1 | 榊邦彦 OFFICIAL BLOG new

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けれど一方で、言葉や愛がまったく立ち向かうことのできない不安や困難も、
また、存在しないのではないか……僕は、今そう思っている。
『100万分の1の恋人』榊邦彦(新潮社)

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空から声が降る……シャリースの歌声はやはり素晴らしかった。

他の出演者達……
ナタリー・コールの熟練した歌声は人生の深みを感じさせた。
カナディアン・テナーズのふくよかなコーラスはまるで芸術のようだった。
ルーベン・スタッダードの厚みのあるボーカルも気持ち良い。
ピーター・セテラのメガヒット曲には、懐かしさで胸が震えた。

しかし、それでも、最後に登場したシャリースの歌声は、圧倒的だった。
他の大スター達のパフォーマンスにもまったく負けていない。
いや、完全に主役だった。

ツヤがあるのに、甘くない。
はりがあるのに、余裕がある。
突き抜けるような高音なのに、太くて少しも耳に痛くない。

低音から、高音、
語りかけるようなボーカルから、会場全体が彼女の声で埋め尽くされるようなクライマックスまで、
神様が、人間の聞く一番気持ちのよい歌声をそろえた少女……
あらためて奇跡の歌声を痛感した。
ホストのデイヴィッド・フォスターも、もう完全に彼女のファンといった趣きで、嬉しそうに見守っている。

シャリースの曲のときは、心なしか、バックバンドの音量も大きかったように思う。
それでも、シャリースの歌声は決して埋もれない。むしろ透明に突き抜けていく。
東京国際フォーラムのホールAは、天井が非常に高いホールだが、そのもっともっと遠く、まるで空から会場全体に歌声が降ってくるような世界だった。
その2 に続く)

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