笑い続けたい | 榊邦彦 OFFICIAL BLOG new

榊邦彦 OFFICIAL BLOG new

けれど一方で、言葉や愛がまったく立ち向かうことのできない不安や困難も、
また、存在しないのではないか……僕は、今そう思っている。
『100万分の1の恋人』榊邦彦(新潮社)

榊邦彦の公式ブログです。
ご連絡はこちらまで
evergreen@sakaki-kunihiko.jp

お笑い番組は結構好きで、よく見るのだが、最近、少々不満が残る。

「長く笑い続けることができない」のだ。

たとえば「ザ・イロモネア」。

観客から選ばれた五人のうち、三人(ファイナルステージは五人)が笑ったら、そのグループのコントは終了。
場合によっては、数秒でコントが終わってしまう。
面白い芸人の方のパフォーマンス程、短くしか見られないというジレンマを抱えている。
また、アドリブ系の芸が主体になるため、瞬間芸が多い。
もちろん、アドリブセンスも芸人の力だろうが、やはり、洗練された芸としての、数分間を見つくしたい。

「レッドカーペット」は、パッケージされた芸を見せてくれるものの、やはり、一つのパフォーマンスが短すぎる。
じっくりと、そのパフォーマーの芸を味わいつくすことができない。

そういう点では、「エンタの神様」が、一番、性にあっているとは言えるが、それでも、まだ瞬間芸が多すぎるかな。

一つのパフォーマンスを徹底的に見せつけてくれて、涙が出るほど笑わせてくれる……そんなお笑い芸術こそ見たいのだが。