FM放送を聞いていたら、オリビア・ニュートン・ジョンの「ザナドゥ」が流れた。
自分の大学時代に流行っていた曲で、懐かしい。
高校生の頃だろうか、オリビアの「そよ風の誘惑」というLPを買ったことがあった。
「気絶するほど美しい」というキャッチコピーだった。
確かに、「そよ風の誘惑」とか、「I honestly love you」とか、ほんとうに美しい歌声だった。
気絶できるかどうか、何度も何度も聞いてみたりした。
高校生の僕は、「なんだか気絶しそうかなあ」と、もう少しのところまで感じたのは覚えている。
……と、ここまで書いたら、「そよ風の誘惑」が流れた。
もう気絶しようとチャレンジするような若さはないけれど、あの頃、一生懸命、自分の部屋で聴きこんでいたことを
思い出して、ほろ苦くなる。