奇跡の歌声…Charice Pempengco(チャリス・ペンペンコ) | 榊邦彦 OFFICIAL BLOG new

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けれど一方で、言葉や愛がまったく立ち向かうことのできない不安や困難も、
また、存在しないのではないか……僕は、今そう思っている。
『100万分の1の恋人』榊邦彦(新潮社)

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Charice Pempengco(チャリス・ペンペンコ)という歌手を知った。

1992年5月10日生まれのフィリピンの女性歌手(16歳)。
世界のビッグスターと共演を重ねて、今、世界的に話題になりつつあるようだ。

奇跡のような歌唱力。
目をつぶって聞いていたら、絶対に16歳の少女だとは思えない。
Whitney Houston の「I will always love you」など、歌いあげ系の曲を圧倒的な声量と説得力で歌い上げる。
聞いているだけで、寒気を覚えるような感動を覚えた。

「目をつぶって聞いていたら」と書いたが、実は彼女の表現力は、「目をあけて」聞いていても驚嘆する。
切なさ・激しさ、喜び・悲しみ……圧倒的な表現力のステージジングだ。
隣に大人が立つと、その小ささから子供だとわかってしまうが、彼女だけ映っていると、人生の喜びや痛みの中に生きる一人の女性にしか見えない。
それなのに、歌い終えて後奏が終わった次の一瞬には、にこやかなどこにでもいる少女に戻ってしまう。

神に祝福された才能というのを、目の当たりにした思いだ。

Charice Pempengco……今後の世界的展開が楽しみな歌手である。