何度も夢に見た場面  

外は青が広がるのに
立ち止まった僕だけ
びしょ濡れだった
 
 
空気を吸い込むと  焼けるくらいヒリヒリして
座ってしまったら  立ち上がれない
平穏な毎日  誰もが望む振りをして
探してくれる人を  ずっと待っている
 
ポケットに入れて 忘れていた
キャンディーは溶けて
 
耳奥でサイレンが鳴り
気だるい朝が始まって
温もりない残像
砂噛むように
 
微笑む太陽に  塞ぎがちに挨拶して
色つきメガネのせい 目眩さえする
体流れる赤  逆に浸食する鉛
覆い被せるように  笑顔を作る
 
形が変わった  見るに耐えない
キャンディーは割れて
 
 
毎日、引き起こる魔法
息をして歩くことこそ
大きく瞳を開けて
視れる奇跡だ
 
 
くちびるに残る  身体に良くない
キャンディーの甘さ
 
 
何度も夢に見た場面
外は青が広がるのに
立ち止まった僕だけ
びしょ濡れだった
 
明日、めくるページの先
ドラマのヒーローでいれる?
白黒の蜃気楼
飲み込まれてく
 

何度も夢に見た場面  

外は青が広がるのに
立ち止まった僕だけ
びしょ濡れだった
 
 




 

ひとりごと

 
こんばんは!
「ボス★メガネ」です。
とんでもなく久しぶりの作詞のコーナーです。
タイトルに反した、重い内容になりました(笑)
少し前にブログで「作詞をして頭が痛くなった」と言っていた作品です。
 
今回は「自己満足」ですかね。
自分的な目線をどこまで引っ張るか悩みました。
 
楽しんで読んでいただけたら嬉しいです。
・・・次の作詞コーナーはいつになるかな?
 
  



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