こんな仕事してるからか、言葉のニュアンスって凄く気になる。

これはセリフのニュアンスも。


俺は台本を読む時、声に出してセリフを言う。

セリフには音階があって、それが上手く行かなきゃ意味が通じない。

更に、そこに表情も加わるからデフォルメされた芝居がリアルに思える。

リアルな芝居と、リアルに思える芝居ってのは椎茸と松茸くらい違う。


俺も良く「ヤバ!」とか使うが、凄い意味のヤバ!なのか、こりゃダメだのヤバ!なのかは、相手を見なきゃ良く分からない。


俺は、言葉が凄い大事なのだとずっと思ってる。

それは、20代の頃に気が付いた。


今度の【高島嘉右衛門列伝〜総集編・上】は、「これだ!」と思う役者が何人も出る。


中でも久しぶりに田中良子の圧巻の芝居と、良子と同じ劇団で旦那の村田洋二郎の2人は楽しみだ。