昔、「サカキくんは、何処のワークショップ行ってるの？」なんて聞かれた事がある。
俺は作業着とか売ってる店の事かと思ったら、演技の勉強会の事だった(笑)
でもね
色んなワークショップに行ってる人で芝居の上手い人に会った事がない
簡単に言うとワークショップでの課題をこなすのがやたらに上手いけど、ちゃんとした台詞のやり取りなんか下手過ぎてビックリした(笑)
なんでだろう？って思ったら、教える側にも、受け取る側にも大きな問題があるからなのよ
つまり、教える側の問題点は役者としてダメダメだったりするから、食いぶち稼ぐ為にワークショップの先生やってて、生徒はお金を運んで来るコウノトリだから、気分を害さない様にしてる。
生徒は、生徒で、おべんちゃら言われて、ヤケに自信を持って「俺は役者だぜ！これで何処に行っても通用するぜ！」ってな人も多い。
「そんな事ないよ！」ってのも、居るかも知れないけど、お蕎麦のチェーン店『増田屋』で働いて人間がフランス料理の講師をしてるようなモノ。
そんなんじゃ、やっぱりダメだと思う
でも、ワークショップは無いとダメなのも事実。
俺は、独学だけど、ニューヨークの演出家と演る時にワークショップを受けた。
気持ちを開放するとか、生きてて、これまでで一番悔しかった事を皆んなの前で発表したりさせられた(笑)
「これが出来れば主役になれるかも知れない！」と、恥ずかしげも無く皆んな前で泣いたり喚いたり。
だから、俺1人だけ「そんなのやらない」と、突っぱねた。
もちろん「何故、それをやりたく無いの？」とか聞かれてディベート的になるのだけど、そんな事をやる事に意味が見出せなかった
でも、蓋を開けたら主役は俺(笑)
恥ずかしい思い出や、悔しかった事を公明正大に発表する事が素晴らしいんじゃ無くて、それに、どう向き合って芝居に転換するかが問題なのに、皆んな気が付かなかった
だから、俺に取ってワークショップはとても身になったけど、他の人達は、そこでの出会いや、恋愛のためくらいしか転換出来ないんだと、真底思った(笑)
彼等は、それがダメでもバイトで食って行けるし、言われた事をタダ演る事が成功への道なんだと思ってるのよ
「いつか、誰かが自分を見つけて引き上げてくれる！自分の隠れた才能を引き出してくれる！」なんて思ったら大間違いでね
よほどじゃないと、そんな事にはならない
でも正直な所、俺も役者を欲してる
引き上げたいとも思うけど、あまりに才能が無いのか？馬鹿なのか？人材がいない😭
いや
育たないのか？
ヤケにキャリアのあるど素人役者が、平気で先輩ヅラして後輩の役者に指導したり、ワークショップの講師やってる
だから、殆どの場合未来が無い
何とか、俺はそれを打破しようと思ってるんだ
才能に会いたくて、このblogのタイトルを
『天才の仕事』にしたのだから。