トゥルーマン・カポーティの事ね

『ティファニーで朝食を』の作者ね

実は、死ぬほど映画を観てるのに、ティファニーは観た事がなかった

いや、正確に言うと、観ても飽きてしまって止めるちゃってたんだな

なんか、興味を持てなかった

それなんだけど、ハワイに行く飛行機の中で、映画【カポーティ】を観た時に、カポーティ役の役者が、あまりにカポーティにソックリで驚いた

いや、驚いたのは彼の芝居!

フィリップ・シーモア・ホフマン!!!

本物のカポーティとは会った事が無いが(笑)間違いなく「こんな人だったろうな」ってくらい芝居が自然で良い。

ホフマンはドラッグのやり過ぎで数年前に死んでしまったのが、本当に残念

いや

それより、カポーティの『ティファニーで〜』なのだけど、クライマックスはハッピーエンドになってるのだけど、尻切れトンボな感じ

でも、原作は全然違うんだそうな

まだ、原作をちゃんと読んでないからアレなんだけどさ

作品においてのハッピーエンドって違うと思ったのよ


昔、昼ドラをやってた時(愛の迷宮じゃないよ)。

俺が悪役なのよ

お医者さんでね(笑)

間違った事を正論にすり替えて行く様な感じの悪役で、俺も発想がドンドン湧いて、現場でも喜んで貰えてた。

それで、ドラマがクライマックスに差し掛かって、いよいよ裁判での対決って時。

監督から相談された

「サカキさん。サカキさんの悪役は本当に良いと思うんです。でも、上から「サカキをもっと良い人にしろ」って。」

暗い過去があって、そんな性格になってしまったのだから、本来は良い人なんだと言う事だった。

実は、俺もそれは理解してたんだけど、それまでの台本の作りでは、良い人を出したくても出せなかった。

そんな作りじゃなかったし、そこで良い人っぷり出したら、返って「サカキ、まずくね?」ってなり兼ねなかった😅

それを今更、そこだけ「本当は良い人だったから」なんてクライマックスの理由を視聴者が解るわけ無いのよ(笑)

でもね

それは、今後の俺の印象が悪くなるのを懸念してくれての事だった。
それも充分解ったのだけど、そんな中途半端な事した方が良くないと思ったのさ。

で、監督と話した結果「自分も、そう思ってたんです!やはり、悪人で行きましょう」

結果的に評価は高かった

恐らく、作品に置いてのハッピーエンドになったんだと思う

ティファニーも、あの終わり方のが世間には良かったのかもしれないけど、俺は原作の終わり方の方が圧倒的に情緒も豊かで素晴らしい終わりだと思う