腰の問題で5年ほど日本舞踊の稽古をお休みしておりましたが、早いもので復帰してから1年半ほどが経ちます。


その間に行ったお稽古は、創作舞踊公演の自分振付のものを除けば、『橋弁慶』『元禄花見踊』『供奴』の3曲です。


早い人であれば、2ヶ月で1曲をお稽古するくらいですから、かなり遅いペースではあります。


今お稽古している『供奴』も、踊り全体の中でのプロローグに相当する様な、最初の花道での踊りのみをひたすら反復しています。


一昔前の自分であれば、この状況におかれたなら、他の人よりも遅れを取っているという劣等感にさいなまれ、それが嫌だからという理由で頑張ろうと思ったことでしょう。


けれど今は、このお稽古が自分にとって最も必要なことだと感じ、この様にお稽古して下さる師に感謝しております。


100点満点中で80点を取れるところまで1回出来たとして、次にやった時に60〜70点しか出せない様にはならず、何度やっても、毎回確実に90点以上のものを出せる様になるために、同じ踊りの反復、そして反復のお稽古をつけていただいております。