ガビンさんと会った話 | 堺三保の「LA映画修行旅」

ガビンさんと会った話

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 忙しくて書くのを忘れそうになってたけど、実は先月、伊藤ガビンさんがLAに来ておられて、なんと二〇年ぶりくらいにお会いしたのでした。
 ガビンさんというと、僕らの世代の人間にとっては、アスキー「ログイン」誌の名物編集者であり、「パラッパラッパー」などのゲームデザイナーであるわけですが、わたしがガビンさんに初めて会ったのは、まだサラリーマンだった頃、ガビンさんが「ログイン」で「魔窟ちゃん訪問」という連載をしていたときのことでした。

 てか、ぶっちゃけ「魔窟ちゃん」の一人として取材されちゃったんですけどね。(^_^;
 当時、わたしは会社の独身寮の六畳一間住まいだったんですけど、その部屋の中に、本とアメコミとビデオテープがぎっしり入った段ボール箱を詰め込めるだけ詰め込んで暮らしていたのです。あと、ビデオデッキも三台くらいあったっけ。HDDレコーダーとDVD全盛の今では考えられない光景でしたよ(遠い目)。
 その後、ほとんどおつきあいはなかったのですが、ツイッターのおかげで去年からポソポソとまたやりとりをさせてもらうようになり、今回、ガビンさんが仕事でLAに来るというので、せっかくなので会いにいったというわけです。いやあ、ツイッターってやっぱおもしろいなあ。

 なんていうか、超久しぶりにあったガビンさんは、雰囲気は若い頃そのままに、良い感じにおじさんになっておられたように思います。大勢のお友達と一緒に行動しておられたんですが、同年代の人たちはもちろん、若い人たちも大勢いる中、とても和気あいあいとしていて、ああ、愛されてるんだなあ、と思いましたよ。
 久しぶりだったので、わたしが「伊藤さん」と話しかけてたら、若者たちに「ガビンさんに伊藤さんって話しかけてる人、初めて見ましたよ」と笑われてしまいましたもんね。
 ただ、髪の毛が真っ白になっていたのにはちょっと驚きました。SF関係者で言うと山岸真状態と言いますか何と言いますか。実は同い年なんですよ、わたしとガビンさん。わたしも最近白くなってきてるからな~。(^_^;

 ううむ。たいした話じゃなくてすいません。(^_^;;;
 一つ思ったのは、わたしもガビンさんみたいに、自然体で人に好かれる悠々とした人生を歩んだほうが、絶対楽しい後半生になるよね、ということでしょうか。いや、マジメな話。
 わたしは直情径行なので、すぐにドーっと自分の思ってることを相手に向かって話してしまいがちなのですが、熱血とか頑固とかがそれなりに評価されるのはお話の世界の中だけ。実人生では、どっちかっていうと仕事も友達もなくしがちで、良い結果には結びつかないもので。
 わかってるけど、なかなか治らないんだよなあ>猪突猛進。これでも若い頃よりはずいぶんマシになってるんですけど。

 そんなことはさておき、とにかく、ひさしぶりにガビンさんに会えてとても嬉しかったです。またそのうち、東京かどこかでお会いしましょう>ガビンさん。

 写真は、そのときに撮影してもらったもの。真ん中後方で帽子をかぶって立っているのがわたし。その右隣にいるのがガビンさんです。

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