緩和治療について | それでも生きる 母の悪性リンパ腫との戦い

それでも生きる 母の悪性リンパ腫との戦い

元気印の母が突然悪性リンパ腫に侵されてしまいました。
その中でも、日本では症例のすくないダブルヒットリンパ腫。
同じ病気を抱えている方やそのご家族の為に少しでも情報を共有できたらと思っています。

「緩和治療」と聞くと治療をすることが出来ない、

末期の癌患者さんが受けるものというイメージがあります。


しかし、緩和ケアは、がん治療の初期段階から、

がん治療と一緒に受けるケアのようです。


多くのがんには痛みが伴います。

初期の治療段階から、

痛みを取り除きながら、

放射線治療や、化学治療を受けるケアということです。

また、心のサポートも含まれているようです。

そして、自宅でも受けることが可能のようです。


参考URL:http://www.kanwacare.net/kanwacare/point02.php



癌になったからと言って痛みを我慢する必要がないのです。


そして、上手に薬を使っていけば、痛みどめが効かなくなるということもないようです。


「緩和治療」というイメージにとらわれず、

是非、たくさんの方に知って頂きたいケアだなと思いました。


さて、母の病院ですが、

緩和治療の病棟というものはなく、

緩和治療のチームが母のいる病棟に来るかたちになります。

しかし、今現在、痛み止めが必要な段階ではない母は、

特段そのチームの方に来ていただいている様子もありませんし、

担当医師からそのような話も出てきません。


積極的な緩和治療をしていないのかもしれないです。



今の母の状態は、左肩の末梢神経に癌が発症しているため、

左肩を動かした際に痛みが走りますが、

寝ているだけですと、

幸いにも特別痛いところがないそうです。


痛みがないだけでもとても幸せです。


患者さんにとって一番辛いのは、痛みと吐き気のような気がします。


しかし、母の意識もそろそろ薄れてきました。


話せる時間がとても短くなってきたのです。


目をつむっているだけかもしれませんが、

1日のほとんどを寝て過ごしています。


それなのに、起きているとあくびをして

眠そうにしています。


それでも、私たちはずっと母の傍に付き添っています。


手を動かすことが出来ない為、

ナースコールを押すことが出来ません。

ですので、やはり家族がそばにいて

見ていてあげるのが一番かなと思っています。


母とのお別れを覚悟したものの、

会っているとその覚悟も薄れてき、

まだまだ一緒にいたいと思ってしまいます。


まだまだ母から教わりたいことが山ほどあります。


頼りたいこともたくさんあります。


話したいこともたくさん残っています。


私がおばあちゃんっ子だったので、

娘にも母とたくさん思い出を作ってもらいたかった。


まだ0歳の娘は母の記憶は残っていないでしょう。

それがとても残念でなりません。


母が一番娘の誕生を喜んでくれていたのに・・・


この思いをしっかり娘に伝えなくてはいけませんね。