こういうタタキもあるのですね!(。・о・。)! 僕は魚のタタキが好物ですが,こちらは今まで想像がつかなかったお料理だと感じます。

 僕は子供の頃から生魚が大好物でした。幼い頃は何と言っても鮪でしたが,小学校の中学年くらいになってからは味覚が成長したのでしょうか,徐々にそれ以外の魚の刺身も美味しく感じるようになりました。そんな中で少々変わった形で食卓に上ったのが鰹と鯵です。いずれも鮪に比べると一癖ある食材ですが,前者は表面を炙って,また後者は身を細かく刻んで,そして両者ともタップリと薬味を載せて柑橘の果汁と醤油を掛けて頂く。通常とは一味違う美味に大いに驚くと同時に,新たな大好物が誕生した瞬間でした。

 それ以来,タタキというのは「癖の強い食材にタップリの薬味」「酸味のある味付け」という固定観念を抱いていたのですが,今回こちらの「まぐろのたたき」を見るとどうやら必ずしもそうとは限らないようですね。先述のとおり,鮪というのは癖の無い食材です。というより,濃厚な旨味がある一方で好みが別れるような癖や匂いが無いからこそ鮪は子供を含む万人に好まれるのでしょう。そして用意された食材の中に柑橘類はありません。一体どのようなお料理なのでしょうか。興味津々で詳しく見ていくことに致しました。

 まず鮪赤身のサク全体に塩を振って,15分したら水洗いしてペーパータオルで水気を拭き取ります。そして新生姜を細い千切りと薄切りという2種類の方法で切り,韮を2㎝長に切って熱湯でサッと茹でて笊に取り水気を絞っておきます。それらの準備が整ったらフライパンにサラダ油と薄切り大蒜を入れて弱めの中火で狐色になるまで大蒜を揚げて引き上げ,油に今度は薄切り生姜を入れて弱火で1~2分炒め生姜を取り出します。それらが終わって油に香りがついたら鮪のサクを入れて全部の面を色が白くなるまで焼いて取り出し,1㎝厚さに切って器に盛って茹でた韮・揚げた大蒜・千切り生姜を載せ,最後にフライパンにマヨネーズ・醤油・酒・味醂を混ぜたものを入れて中火で3~4分とろみがつくまで煮詰めたものを掛けて完成です。

 これは先述のとおり,僕がイメージするものとは随分と異なったタタキです。柑橘の酸味を全く加えず,しかも鮪によく用いられる山葵ではなく生姜と大蒜を薬味に使うというのも面白い。ただ細かい点でどんなお味なのか想像のつかぬ点もありますね(・~・´) レシピ紹介者である深町貴子氏によると「食欲をそそる、ご飯のおかずにもぴったりの一品」とのことですので,まずは一度,近いうちに実際に試してみたいと思っています。



新しょうがの風味を生かして!まぐろのたたき