南国風の素麺,非常に興味深く感じました。

 僕の大好きな沖縄料理の一つに「沖縄そば」というものがあります。独特の麺も歯応えがあって好きですが,特にスープが美味しい。その特徴は鰹出汁と豚肉から取った出汁の併用で,これは沖縄そば以外では滅多に見ることの無いものだと言えるでしょう。沖縄県では家庭でも賞味されているようですが僕の住む関東では麺の入手が難しく,お店に行かないと賞味することが叶わないのはとても残念なことだと常々感じております(  ´・ω・)

 今回はそんな沖縄そばと似たような,鰹出汁と豚肉から取った出汁を併用して作るスープで味わう台湾の麺料理「麺線」の記事に出会いました。家庭でも作れるように料理研究家のリュウジ氏が考案したレシピを,フリーライターのiwatami氏が実際に調理の上で文章化したものです。実は僕はお料理に限らず懇切丁寧に解説をしてもらわないと模倣すら出来ないので,こうした懇切な文章化は大変有り難い。早速,詳しく読んでいくことに致しました。

 まずは水を張った鍋に鰹節・醤油・オイスターソース・塩・砂糖・下ろし生姜・黒胡椒・ハイミーを入れ,更に豚こま切れ肉を入れて中火に掛けます。なお「ハイミー」というのは通常の旨味調味料がグルタミン酸主体であるのに対し,イノシン酸やグアニル酸といった別種の旨味成分を強化したもので,当然ながら通常よりも更に濃厚な旨味を得ることが出来るものです。アクを取ったら酒溶き片栗粉を加えてとろみを付けることでスープは完成。別の鍋でお湯を沸かして通常より硬めになるよう50秒ほど素麺を茹で,流水でしっかり洗った後にギュッと絞って水気を切ったらスープを沸かし,そこに素麺を入れて麺が温まったら火を止めて青葱の小口切りを載せて完成です。

 これはとても美味しそうな素麺料理ですが温かい上に片栗粉でとろみも付けており,僕などは「冷たい秋風が吹き出してから頂こう」と考えてしまいそうです。或いは真夏に食べるのなら冷房の効いた部屋で夕食にといったところでしょうか。しかしこれ,台湾では屋台で頂くお料理なのですね。屋台というのは当然屋外でしょう。そういえば沖縄そばも熱くして頂くお料理です。台湾も沖縄も暑いところなのに「冷やして頂く」ということはしないというのは実に興味深い。案外,暑い季節には熱いものを頂くのが美味しいのでしょうか(。・_・。)。oO
 近いうちに一度試してみようと思います。もし「これは酷暑に相応しい」という感想を抱けば真夏のお昼に,そうでなければ冷房の効いた部屋で夕食に頂いてみることに致しましょう。


【リュウジが屋台料理】台湾のソウルフード「麺線」を再現!特徴的な麺は…素麺で⁉出汁が旨すぎる~♡