リエットって,こんな簡単に作れちゃうんだ!(。・о・。)!

 パンに塗るものというと,皆様は何を思い浮かべられますか。パターやマーガリン,或いはジャムや蜂蜜などでしょうか。僕もそれら以外だと「完熟したアボカドに塩とレモンを掛けてバターナイフで塗る」という,アボカドが日本の食卓に登場した頃に奨められていた食べ方を思い浮かべるのがせいぜいで,フランス料理店で豚肉をラードで煮て旨味を全体に行き渡らせるペースト「リエット」に初めって出会った際には大変な驚きを覚えました。ただのバゲットが,これを塗るだけで上等な肉饅のようなご馳走に変貌してしまうのですから。さすがにパンや肉を長年にわたって食べ続けている人々の発想と技術は凄いものだという強い讃嘆の念を感じさせられたものです。
 家に帰って来て早速ネットで調べ,リエットというのは豚肉に限らず鶏をはじめとする各種の食鳥や兎・更には魚でも作られることを知りました。そちらにはなかなか出会う機会はありませんが,きっと美味しいに違い無い。そんなことをずっと思っておりました。

 今回まさにお魚で作れるリエットのレシピに出会えたのも,そのように思っていたので注意力が適切に働いたということでしょうか。こちらは鰹を使って作るリエットです。一体どのように作れば良いのでしょうか。早速,見ていくことに致しましょう。
 まず刺身用の鰹に塩を振って15分置きキッチンペーパーで水気を取り,玉葱を薄切り,セロリは筋を取って斜め薄切りにしておきます。そして鍋に鰹・玉葱・セロリ・白ワイン・水を入れて先ず中火に掛け,煮立ったらアクを取って弱火で25分煮ます。粗熱が取れたらフードプロセッサーに掛けてペースト状にし,そこにオリーブ油と塩を加えて味を調えたらディルの葉を加えて容器に入れ,上からオリーブ油を掛けます。このオリーブ油を掛けるのは「空気との遮断」という意味もあるので欠かせませんね。

 美味しそうですね😋🍴💕 ただオイル煮ではないんだ・・・と思ったら,Wikipediaに「魚のリエットは、豚肉のリエットのように脂の中で煮るのではなく、ペースト状にするために脂肪と混ぜて作られる」とあり,大いに納得ですφ(・_・”)
 もともとリエットというのは保存食でもあったということで,こちらの鰹のリエットも有り難いことに冷蔵庫で1週間持つということですから,少々多めに作っても問題はありませんね。しかもパンに塗る以外に「オリーブ油でプチトマトとルッコラ適量を炒め、ゆでたスパゲティとリエット適量を加えてひと混ぜ」という活用法も紹介されており,嬉しい限りです(^^♪ ポイントは「あまり長く炒めないで、混ぜる程度にするのがポイント」とありますが,リエットは既に加熱されているし鰹はあまり加熱しすぎると味が落ちることを考えると,これまた納得ですね。

 以前に鰹をアヒージョにするレシピも紹介させて頂きましたが,リエットにも出来ると知ったからには今後は鰹の刺身は大量購入不可避ですね(⁎˃ᴗ˂⁎) 日本の刺身・スペインのアヒージョ・フランスのリエットと,思い切り鰹の美味を味わい尽くしてしまいましょう٩(๑˃̵ᴗ˂̵๑)۶ °



カツオのリエット