暑い季節にこういう展覧会も面白そうですね(๑˃̵ᴗ˂̵)

 皆様は幽霊や妖怪などのオバケの存在を信じておられますか。僕はといえば・・・どうでしょう。やや否定的で「本当に居るのかなぁ( ・ω・)」といったところでしょうか。「絶対に居ない」などと断言することは出来ないし,またする気もありませんが「仮に存在するのであれば明確な目撃例がもっと多くても良いのではないか」とは感じます。実は僕自身,それらしきものを「目撃」したことはあるのですが,一方で「あれは見間違いだったのではないか」とも感じており「半信半疑」と云ったところです。
 とはいえ,オバケと聞くと思わず興味を覚えてしまうのは間違いありません。僕などは暗い夜道などでオバケの思い出すと怖い思いを感じてしまうしそれは明らかに不快な体験だというのに,何とも不思議なものですね。そのような興味は本来季節を問わぬものの筈ですが,日本では昔から「暑い夏にオバケの話を聞いて鳥肌を立て,以て暑さを忘れる」という,冷静に考えるとかなりの荒療治としか思えぬ風習があり「オバケ=夏」という強固なイメージが持たれているのも,皆様よくご存じのとおりです。

 そんな風習に沿った,実に夏らしい展覧会が開かれることを知りました。東京・立川のPLAY! MUSEUMで「『オバケ?』展」という,そのものズバリの名前の展覧会が開催されるのだそうですね。僕はそれを知って「オバケを描いた絵画の展覧会なのかな」と思いきや,それだけではないようですね。展覧会にはオバケ屋敷や,春風亭一之輔師匠による子供向け怪談話の朗読を聴けるブース,江戸時代のオバケに関する研究成果,そして通常のイメージとは逆に人々に愛され「是非会ってみたい」と感じさせるオバケの絵などと,実にバラエティ豊かな展示が行われるようですね。
 もっとも「それって美術展なの(。´・ω・)?」とお感じになる方も少なくないかもしれませんね。でも僕に言わせれば,特に現代美術の展覧会でこれらと類似した美術作品に触れる機会は珍しくありません。オバケ屋敷というのは娯楽性の高いインスタレーションの一種でしょうし,むしろインスタレーションなどといった概念が登場するはるか以前から存在した「インスタレーションの源流」ともいえる存在です。また「俳優などによる文章の朗読を聴く」という形の美術作品も実際に存在しますね。東京・六本木の森美術館や国立新美術館で,実際にそうした作品に出会ったことがあります。僕は「こういった創作物は美術に含まれるだろうか」という問いに対しては非常に広く「含まれる」と捉えるクセがありますが,上記の「オバケ屋敷も怪談話の朗読も美術である」という捉え方は決して無理のある妙なものではないと僕は思っています。またそれ以外にも「人々に愛されるオバケというのはどんなものだろうか」と疑問を覚える方もいらっしゃるでしょうが,僕はこれにも違和感がありません。僕は子供時代に「オバケのQ太郎」という藤子不二雄氏の漫画に親しんでおりましたが,特に登場人物(人物ではありませんが)の中でもO次郎の大ファンでした。O次郎というのは主人公Q太郎の弟です。その姿をご存じ無い方は,是非検索なさってみて下さい。れっきとしたオバケでありながらとっても可愛くて,ぬいぐるみやストラップにもなっていますよ(^^♪

 こちらの「『オバケ?』展」,2024(令和6)年の7月13日から9月29日までの開催ということです。とはいえテーマがテーマですから,秋風が吹き始めているであろう9月末にお邪魔するよりも,酷暑の日に訪ねたほうが楽しめそうですね。子供さんたちも楽しめそうな展覧会なので,お子さんのいらっしゃる方は夏休み中に親子連れでこちらの展覧会に足を運ぶというのも良さそうです。特に7月20日と8月の3・17・31の各日にはナイトミュージアムも開催されるということで,そういった日に鑑賞に訪れればいつも以上に楽しい(怖い?)思いを味わえるのではないでしょうか。
 無論,お子さんの居ない方でも楽しく鑑賞出来そうであることは疑い有りません。僕も夏の暑い1日に,こちらの「『オバケ?』展」で納涼することをとても楽しみにしております♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪



【プレビュー】「オバケ?」展 7月13日(土)から、東京・立川のPLAY! MUSEUMで

https://artexhibition.jp/topics/news/20240606-AEJ2098249/