今の時期には温かい状態で,暑い季節になったらキンキンに冷やして頂くと美味しそうですね(⋈・◡・)

 茄子というの不思議な野菜です。大して濃い味があるとも思えないのに,油で調理すると「こんなに美味いものがあるのか」と感じさせるような素晴らしい味の食材に変わってしまうのですから。しかも熱いままでも冷たくしても美味しいという特徴を持っています。本来の茄子の旬は初夏から秋に掛けてですが現代では通年で入手可能になっており,いつの時期でも美味しく頂くことが可能です。

 今回は「今は暖かいまま,真夏になったら冷蔵庫で冷やして頂きたい」と思えるようなお料理「なすと豚肉の揚げ浸し」に出会いました。真夏になると食欲が減退するという人は珍しくありませんが,そうした状況に陥ってしまった際にもこちらのお料理は大きな助けになりそうです。無論,温かい状態で頂いても大変美味しいでしょうから,今のうちにしっかりとマスターしておいて早いということはありません。また秋風寒い季節になったら再び熱い状態で頂くとよろしいでしょう。
 まず,下準備です。茄子は蔕の先端の固い部分を切り落として縦半分に切り,皮に縦3本の浅い切り込みを入れます。薄切りの豚もも肉は食べやすい大きさに切り,容器に種を取って小口切りした赤唐辛子・千切りの生姜・醤油・酢・水・砂糖を入れよく混ぜて漬けダレを作っておきます。それらの準備が終わったらフライパンに深さ1.5㎝ほどサラダ油を入れて中火に熱し,茄子の皮を下にして入れまず2分・裏返して1分揚げたら取り出して油を切って漬けダレに浸します。次に薄切りの豚もも肉に薄力粉を塗して油に入れ,上下を返しながらカリカリになるまで揚げてこちらも漬けダレに浸します。それらに味が染みるまで漬け込んだら出来上がりですが,その際に冷蔵庫で冷やしても良いということです。

 このお料理はとても美味しそうですが,幾つか注意したほうが良さそうなことがありますね。まず,豚肉には脂身が無いほうが良いでしょう。特に冷たくして頂く際には。豚肉は脂身も美味しい食材ですがそれは高温のまま頂く場合のお話で,冷たい状態で頂く際には脂身は決して美味しいものではないと僕は感じます。そしてこれは僕がサッパリ好みだからかもしれませんが,冷やして頂く際には僕ならば表面に浮いた油を取ってしまいまいたいところです。
 それ以外に,僕としては「水をあまり加えないほうが,特に夏は味が濃くなって食欲を誘われそうだ」「甘味をあまり加えない我が家の流儀に従って,砂糖は抜いてしまうか量を減らしてみたらどうか」「好みにもよるが,漬けダレには旨味調味料を入れると味が円やかになりそうだ」などということも感じます。これらについては何度か実際に料理して調整していきたいところですね。

 いずれにせよ,こちらの「なすと豚肉の揚げ浸し」は是非近いうちに賞味してみたいお料理です。「麦焼酎やビールに合う」とのことですが,ご飯のおかずとしてもきっと美味しいに違いありません(^^♪



なすと豚肉の揚げ浸し