本当に醤油と山葵を使わなくなってしまうのでしょうか?(。・о・。)? 試してみたいところです。

 僕は子供の頃から刺身が大好物です。子供の頃は濃厚な旨味を持ちクセの少ない鮪こそが最高だと思っていましたが,年齢を重ねるごとに鰹や鯵などの少々クセの強いお魚や,或いは鯛や平目などの繊細な味わいの白身のお魚の刺身などにもそれぞれ良さがあるということが判って参りました。そして今は,当初から大好きだった鮪を含めて刺身というのは最高に美味しい食べ物の一つだと確信しております。
 そのように色々な刺身がありますが「醤油で頂く」という点ではほぼ全てに共通していますね。ごく稀に「酢味噌で頂く」というものもありますが,それは淡水魚である鯉を使う場合などにほぼ限られますね。この他に沖縄県では鮪の刺身も酢味噌和えにして頂くという食べ方があると聞いておりますが,これはもともと酷暑の地で刺身が痛まないようにという工夫から始まったもののようで,現代では沖縄料理のお店でも鮪の刺身の酢味噌和えというのは僕は見掛けたことがありません。よく調べずに断定するのは無責任ですが「醤油では美味しく頂けない特殊な素材を使う」場合か「素材の劣化を防止する」場合の何れかを除き,醤油こそが刺身に最適の調味料なのではないでしょうか。故に鯉は「醤油では美味しくない」ので今も酢味噌を持ちいますが,冷蔵技術の向上で酷暑の沖縄でも素材が劣化しなくなったので「鮪の酢味噌和え」は現在ではあまり見掛けなくなっているのではないか。

 ・・・と,そう考えていた矢先に「スーパーの刺身を二度と醤油で食べない…」という実に刺激的なキャプションに遭遇しました。ちょっと信じられないお話です。これが奇を衒うだけの物好きの発言であれば「ふーん」で聞き流してしまうところですが,そのように発言したのは数々の美味しいお料理を創り出してはそれらを我々にも模倣し易い優れたレシピで紹介して下さっているリュウジ氏です。本当に醤油で頂くよりも美味しい刺身の食べ方が生まれてしまったのでしょうか。一体どんなものなのか,同氏の新作「至高のカルパッチョ」についてしっかり見てみることに致しました。
 まずは大蒜の皮を剥いて微塵切りにしオリーブオイルとともにフライパンで弱めの中火で炒めてガーリックオイルを作ったら,それを濾してガーリックオイルだけを冷蔵庫で冷やしておきます。もし鮪の他に鯛も使う場合にはここで薄切りにしておいて,次にフライパンに先ほどのガーリックオイルとは別のオリーブオイルを敷いて鮪の柵をサッと炙ります(鯛は焼かない)。全部の面を焼きますが,もともと刺身なので中まで火は通さず表面を炙るだけに留めます。そして鮪を薄く切って(鯛とともに)皿に盛り付けベビーリーフを飾り,塩を振りレモンを絞り掛けホワイトベッパーを掛けたところにガーリックオイルを回し掛け,乾燥パセリ・パプリカパウダーを振って完成。オイルと別にしておいた大蒜は薬味にします。

 僕は鮮魚のカルパッチョならば頂いたことがあるしとても美味しいと思っているので,こちらの「至高のカルパッチョ」もきっと美味しいだろうというのは容易に想像の付くところです。通常のカルパッチョには大蒜やパプリカは登場しませんから,こちらはスパイシーでいつもと一味違う魅力を持ち合わせているに違い無いということも。しかし,本当に「醤油や山葵を使わなくなってしまう」ものなのでしょうか?(。・о・。)?
 それが事実か否かについては,ちょっと想像がつきません。まずは試してみないといけませんね(・~・´) その際にはビールか強めの白ワインを合わせると,こちらのお料理のポテンシャルを引き出せそうな感じです。近いうちにやってみることに致しましょう♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪



刺身をよりおいしく!「至高のカルパッチョ」を作ってみよう