いつもとは一味もふた味も違うトンカツになりそうですね(ღ✪v✪)!!

 僕はトンカツが大好物です。というより,豚肉のお嫌いな方を別にして,トンカツが苦手という人は果たして存在するものなのでしょうか。「カツレツ」という言葉がフランス語の"côtelette"(コートレット)に由来することからも明らかなように元々はヨーロッパのお料理には違い無いのですが,現在ではトンカツを「洋食」の枠組みに入れるとむしろ違和感を感じる人々のほうが多いのではないでしょうか。洋食屋さんなど存在しないような小さな町に行ってもトンカツ屋さんは普通に存在しますし,そうしたお店のトンカツは米飯・味噌汁・漬物を添えて提供されますね。天麩羅は西洋由来のお料理の中でありながら今や完全に和食の一つになってしまいましたが,トンカツもその途上にあると言って間違い無いでしょう。カツサンドというものがあってその際にはパンに合わせますが,トンカツが西洋由来のお料理である痕跡は僅かにその程度になってしまっていると言えるのではないかと思います。

 そのトンカツの味付けには,通常は専用のトンカツソースを使いますね。これも元はウスターソースであったのでしょうが,酸味の強い本来のウスターソースよりもはるかにトンカツに調和してくれる存在です。実に素晴らしい調味料を発明してくれたものだと僕などはいつも感心しております。
 とはいえ人間というのは我儘なもので,これほど美味しい料理に相応しい素晴らしい調味料の組み合わせが確立しているにも拘らず「たまには違った味付けで食べてみたいものだ」などと思ってしまうことも無いではありません。トンカツ屋さんによってはソースの他に大根おろしとポンス醤油を合わせたつけダレを用意しているところもあってこれも悪くありませんが,僕などは至って口の卑しい質なのか「他にも何か無いか」などと考えてしまわないでもありません。

 そんなことを考えていたら,今回こちらの「ポークカツレツ ゆずこしょうクリームソース」というレシピに出会うことが叶いました。クリームソースでトンカツを頂くというのは経験がありませんが,一体どんなものなのか興味津々で観ていくことに致しました。
 まず豚ロース肉を俎板に載せてラップを掛け,厚さ5〜6㎜に伸ばしてしまいます。それに薄力粉を塗して粉チーズを溶いた鶏卵を絡めてパン粉を付けたらオリーブ油を中火で熱したフライパンに入れてまず4分,裏返して2分ほど揚げ焼にして取り出しておきます。次にフライパンをキッチンペーパーで拭いて生クリームを入れて強めの中火で3~4分煮詰め,とろみがついたら柚子胡椒を加えてよく混ぜて火を止め,食べ易い大きさに切って皿に盛ったトンカツに掛けて出来上がりです。

 チーズの風味を加えて生クリームソースで頂くトンカツというのは面白いですね(๑˃̵ᴗ˂̵) 通常のトンカツよりもずっと西洋風の,元々のコートレットを彷彿とさせるお料理になりそうです。こちらではビールやレモンサワーを合わせていますが,もしお酒を頂くならばワインは如何でしょうか。通常は肉料理には赤ワインですが,こちらはもし赤であればなるべく軽いもの,或いはロゼワインなどが良いのではないかと感じてしまいます。強めのものであれば白ワインでも上手に合わせられるかもしれません。またお酒を飲まない場合にはコンソメスープとパン,米飯であればバターライスなどが合いそうな気が致します。
 一点だけ私見を述べると,こちらはいつもよりソースの味が濃厚なので,豚肉に脂が無いほうがむしろ美味しいかもしれません。ロースではなくヒレ肉を使うのも一案ですね。

 こちらの変わりトンカツ,近いうちに是非一度賞味してみたいと思えてなりません😋🍴💕



ポークカツレツ ゆずこしょうクリームソース