こちらは静岡県のみならず,我が茨城県にとっても郷土の名産を活かした名物料理になりうる存在ではないでしょうか(๑˃̵ᴗ˂̵)
皆様はお茶はお好きでしょうか。こう質問している僕自身,実は「嫌いだよ」という回答を殆ど予想もしておりません。我々の生活において,お茶は欠かせぬ存在です。かく言う僕自身もお茶は大好きで,甘い飲み物を飲まないこともあって殆ど一日中お茶を飲んでいるといった感じです。僕はコーヒーも好きなので喫茶店で寛ぐ際や喫煙をする際にはコーヒーを頂きますが,両者を比較すれば圧倒的にお茶のほうをたくさん飲んでいると言えるでしょう。
そんなお茶というのはそのまま飲用する他に,食べ物に色や香りや味をつけるのにも使われますね。抹茶味の和菓子はごく一般的ですし,洋菓子の中には紅茶味というものも珍しくない。最近ではアイスクリームや洋菓子にも抹茶味の物が沢山ありますね。香りの良さもあり,また「化学着色料を上回るほど鮮やかな緑色を付けられる,極めて健康的な食材」という評価の産物でもあるようです。とはいえ僕などが思いつくのはその程度です。西洋料理にはお肉の紅茶煮等というものもある他,日本でも茶粥や茶漬けといって塩味の食べ物にお茶を使うことはあるのですが。僕などはどうしても「お茶を合わせるのは甘い食べ物」という先入観から自由にはなれないようです( ´・ω・)
しかし今回,そんな先入観を大きく打ち破る静岡県の郷土料理に出会いました。「お茶しゃぶしゃぶ」といって,何と白湯でも出汁でもなく淹れたお茶で行うしゃぶしゃぶです。これはたしかに理に適った,そして茶処として有名な静岡らしいお料理と言えるでしょう。元々しゃぶしゃぶというのは肉の脂をお湯で流し落として頂くお料理ですが,我々が食後にお茶を頂くとサッパリすることからも明らかなようにお茶は脂を流し落とすのに非常に有益な食材です。またお茶には強い香りがあるので,肉類の匂いが苦手な方にとっても「お茶で湯がく」というのは嬉しいことに違いありません。とはいいながら,僕にはこの発想はありませんでした。一体どんなお料理なのか,早速見ていきたいと思います。
まず小鍋で水を沸騰させ,50~60℃まで冷まします。そこにお茶パックに入れた茶葉を入れて10分程度放置し,その間に白菜・水納・絹豆腐・人参・エノキタケ・椎茸を食べ易い大きさに刻みます。お茶パックを取り出したらお茶をある程度残しておいて別の鍋で火に掛け,火の通りにくい食材から入れて煮ていきます。野菜に火が通ったら薄切りの豚肉を入れてしゃぶしゃぶし,煮詰まってきたら残しておいた緑茶を鍋につぎ足しながらポンス醤油か胡麻たれで頂きます。
お茶を使う以外は,普通のしゃぶしゃぶなのですねφ(・_・”) でも,これは目先の変わった面白いお料理です(๑•ᴗ•๑)
そして茨城県にゆかりの深い僕としては「これは茨城県名物にもなり得るお料理ではないか」ということをも感じます。茨城県の豚肉といえば「ローズポーク」として有名ですし,お茶についても茨城県には猿島・奥久慈・古内と有名な産地が3つもありますね。そしてそれだけではなく,こちらのお料理は茨城のお茶に向いているのではないかと僕は感じます。お茶というのは北に行くほど甘味の無い渋いものになります。以前僕は九州の知人に猿島茶を贈ったところが「まるでコーヒーのようなお茶」「甘い八女茶などとは異なり,脂っこいお食事の後に頂いたら猿島茶は最適」という感想を貰いました。普通に飲む際には九州などの甘味の強いものも猿島などとはまた違った美味ですが,こちらは脂を流し落としてサッパリさせるのが目的ですから,茨城のお茶のしゃぶしゃぶに用いればその特性を十全に生かすことになるのではないか。
猿島茶を購入して,こちらのしゃぶしゃぶをやってみたい。僕は今,そのように感じて胸を躍らせています٩(๑˃̵ᴗ˂̵๑)۶ °
お茶の香りでサッパリいただく♡「お茶しゃぶしゃぶ」