取手に伺う際には是非観てみたい,素敵な時計塔ですね(◍•ᴗ•◍)

 美術鑑賞の場といえば美術館や画廊。普通はそのように考えるでしょうし,その考えは決して間違いではありません。沢山の優れた美術作品を一度に見ることの出来る優れた場として,そうした施設は我々にとって極めて有り難い有益な存在です。
 しかし「美術館や画廊を訪ねるのはなぁ(・~・´)」とお感じになる方もいらっしゃることでしょう。それほど美術好きでない方にとってそうした施設は敷居が高く感じられることは間違いありません。最近まで美術には興味の無かった僕にとってもそうでした。また美術に関心があり美術館や画廊と尋ねたいと願ってはいても,多忙でなかなかそれの叶わない人というのも珍しくありません。これまた僕にも経験のあるお話です。そういったことは今も無いではありませんが,美術を好きになったばかりの頃の僕は今よりも更に多忙で行きたい展覧会にもなかなか足を運べずに悔しい思いを繰り返したものです。

 そうした方にとって実に有り難い存在なのが,パブリックアートです。パブリックアートというのは文字どおり公共の場に置かれた美術品で,屋内であれば絵画や版画が展示されることもありますが,大概の場合には屋外に設置されるので,耐久性の高い金属工芸や彫刻などが多いようですね。駅前広場などに見掛けぬ美術作品が置かれて「一体あれは何だろう?(。・о・。)?」などと話題になることも珍しくありません。僕が知っている例ですと東急東横線の日吉駅前には幾つかの穴の開いた金属球が置かれていました。当初は観る者観る者「(・・?)」「?(。・о・。)?」「(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)?」と皆をひたすらに困惑させていましたが,いつしか「ひよたま(日吉の球,の略)」などという愛称が付けられて人々に随分親しまれるようになり,よく待ち合わせの場所にされていたものです。そんな中には美術になど興味の無い者も大勢居たに違いありませんが「これ,何だか面白いね(๑•ᴗ•๑)」などという会話を聞くことも多く,パブリックアートが公共の場に置かれていることは美術好き以外の人々にも美術作品に触れる機会を提供するという意味で有益なのだなと感じさせられることもしばしばでした。

 こちらの記事で紹介されているパブリックアートは「共生の樹」といって,木の枝に取手市民から寄せられた昆虫・魚・花などの絵を基にしたアルミニウム製の彫刻が集って時計を取り囲む形をしています。東京藝術大学と取手市とが「アートを生かしたまちづくり」に取り組んでいる一環として,同大学の三枝一将准教授によって制作されました。「自然豊かな取手をテーマに、1本の木に多くの動物や植物が集まる造形で、多様性を表現した」のだそうで「時計を取り囲むような彫刻」というのは面白いですね。取手駅の利用者全員が美術好きということは有り得ませんが,時計を取り囲むという形状をしている以上は時刻を確認すれば必然的に「共生の樹」が目に入るわけです。毎日毎日こちらの作品に触れることで,たとえ美術に関心の無い人であっても先述の「ひよたま」以上に親しみを覚える存在になるのではないでしょうか。無論,東京藝術大学の学生さんをはじめとする美術好きの人々にとっては尚更「共生の樹」は嬉しい存在であると言えるでしょう。事実,僕などは「写真で観るだけでも面白そうだが,美術好きの端くれとして実際にこちらの作品を鑑賞してみたい」と強く願ってしまっております(๑˃̵ᴗ˂̵)

 残念ながら今のところ取手にお邪魔する予定はありませんが,何かの折に取手に立ち寄った際には取手駅利用者の皆様とともに是非こちらの時計塔「共生の樹」をしっかり鑑賞したい。僕はそんなことを思っております♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪



動植物集う時計塔 JR取手駅西口 東京芸大教員制作 市民アイデア基に 茨城
https://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=17124887218580
https://news.yahoo.co.jp/articles/36c8c4886e7a089d3346c7986e8562e24d1021fc