九州の味,鶏飯(๑˃̵ᴗ˂̵)

 鶏飯というのは僕の子供時代からの大好物の一つです。九州と地縁の無い僕が何故九州料理を好きになったのかというと,これは僕の地元にあるデパートの物産展のおかげに他なりません。僕の子供時代といえば新幹線や高速道路こそ現代ほどではなかったとはいえ飛行機を含めてほぼ現代に匹敵する便利な交通手段が整備されていましたが,それでも各地に長期間の旅行に行くというのは非常に大変なことでした。それに代わるものとして我々が楽しみにしていたのが,デパートで開催される物産展です。食べ物以外を含めて各地の名産品を一斉に集めた物産展は,遠く離れた土地の文化を知り旅情を満たしてくれる,我々にとっては大変有り難いイベントでした。鶏飯もまた,そんな物産展で出会い僕の大好物になった食べ物です(ღˇ◡ˇ*)♡

 その鶏飯のレシピを,庭乃桃氏が紹介して下さっています。今までにも優れた鶏飯のレシピに出会って勉強したことはありますが,今回も折角の美味しそうなレシピに出会えたのですから,こちらもしっかりと勉強して習得に努めましょう(⁎˃ᴗ˂⁎)
 まず,炊飯器で炊飯。鶏飯というのはご飯全体に色が付いているので勘違いしがちですが,通常は炊き込みご飯ではなく混ぜご飯です。炊飯時には白飯の状態で炊きますが,庭乃桃氏は「硬めに炊け」と注意喚起して下さっています。後ほど具材を汁ごと混ぜるからですね。そして炊飯している間に具材を作ります。下拵えに鶏もも肉の皮を剥がして脂や血を丁寧に取り除き,鶏皮を小さく刻みます。この際,包丁だと難しければキッチン鋏を使っても良いということで,僕のような不器用な者には有り難いお話です。次いで身を2㎝角にカット。そして牛蒡ですが,流水に晒しながらタワシでこすって泥を取る一方で皮は剥かずに笹掻きにすることで香りを立たせます。太い場合には「縦に数カ所切り込みを入れてから笹掻きにする」「ピーラーを使う」などの方法も検討するようにとの指南も勉強になりますね。笹掻きにした牛蒡は短時間水に晒してアクを流し,ザル等に上げて水気を切っておきます。そこまで準備が整ったらまずは鶏皮をフライパンに入れて中火に掛けて時々ヘラや菜箸などで突きながら焼いて脂を出し,もも肉の身を炒めます。中には「鶏皮を煮るのは好きではない」という方もおられるので,そういう方はこの時点で鶏皮を取り出して後で塩でも振って頂くというのも一案でしょう。この際,お好みで下ろし大蒜を加えても良いということです。もも肉が白っぽく色づいてきたら牛蒡を加えて優しく炒め合わせ,まず砂糖を加えて全体に馴染ませます。次いで醤油を加えて全体に混ぜ,最後に酒を加えて2〜3分炒め煮にしてアルコールを飛ばし煮汁にとろみがつくまで煮詰めます。そして具材を炊きあがったご飯に混ぜ,30分ほど保温状態で蒸らしたら完成です。

 いよいよ頂きます😋 このまま頂いて美味なのは当然ですが,紅生姜や三つ葉などと一緒に頂くのも良いし大蒜入りのものは卵黄を載せて混ぜて頂くのも良いということで,これは是非試してみたいところです。また庭乃桃氏の記載にはありませんが,大蒜入りと否とを問わず柚子胡椒などを載せながら頂いてもきっと美味しいでしょう。そしておにぎりの作り方。僕がデパートで出会った鶏飯はおにぎりになっていました。九州の方に聞くと「鶏飯はいつもおにぎり」というお話もあるので,現地でもポピュラーな食べ方のようです。その場合,粗熱が取れてからしっかり強めに握ると,崩れにくくて美味しい鶏飯になるようですねφ(・_・”)

 なかなか九州に行く機会を作るのは困難ですが,庭乃桃氏のレシピをしっかり習得して,居ながらにして九州旅行の気分を味わいたい。僕は今,そんなことを思っているところです♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)♪



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